いつか愛せる

DVのその後のことなど

世界を操る闇の支配者2.0 米露中の覇権バトルと黒幕の正体

 夫が買った本なので、興味はないけど読んでみた。著者はジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏と、人気ユーチューバー「ウマヅラビデオ」の3人組。ほぼ半分ずつの共著で最後には対談もある。

 どちらもまったく存じ上げないので、youtubeでウマヅラビデオを検索した。おもに都市伝説や怖い話を取り上げる若者で、動画にはショッキングなタイトルが並ぶ。都市伝説の延長でディープ・ステートに関心を持ったのかな?と想像。

 そういう著者なので、スケールは大きいがあまり難しい言葉はなく読みやすい。ただ歴史などはずいぶん勉強しているなという印象。youtube動画のノリにならずリアリティを感じさせてくれるのは、本の半分を長年戦い続けてきたジャーリストが書いたからか。

 前半は時節柄か、ほぼロシアとウクライナの説明。そしていかに正しい情報が伏せられて、意図的な情報操作をされているかが語られる。少し前まで「情報操作」と言えば、私はお隣中国や共産主義の国の話かと思えたのに、日本もここまでやられたかと思う。その情報操作にAIが利用されているという話もあり。

 

 ここからは私の感想でなく現実。上記内容はリアルな生活で(検索結果の表示順など)私も若干は意識したが、夫はもっとビシバシ感じていた。某所で現政権の批判になることを書いたら(そこはそういうことを書く場所なのに)過去の書き込みまで遡って削除されたとか。

 あと、性能アップされたはずのAIのお馬鹿さ加減を知った。(例)日本はレイプ大国ですか? という質問が削除されるのは理解できる。煽りが目的だろうし、AIが「レイプ大国」をNGワードとしているのだろう。

 でもその質問に対して「レイプ大国ではありません」とだけ真っ当な返信をしたら、それも削除されたとのこと。AI・・・思ったほど賢くない。

 ネットで手に入る情報(自分の身を守るためのパンデミック関連の医療情報など)が、テレビではまったく放送されない不自然さも嫌になってきた。幸い出版の方はまだ健全さが保たれているようなので、欲しい情報は買うしかない。そしてその前にまず自分で考えなくてはならない。

 

 ここからは後半への感想。ディープ・ステート(←色々な名称に分かれているようだが、面倒なので統一)はもちろんひとりの個人ではないし、どこかの一族のみでもない。何人かの名前は挙げられているが、ずっと歴史を動かしてきた世界の少数の権力者たちを指すらしい。そして私たちが日ごろ目にする顔を知られた権力者は、実は彼らの持ち駒のような存在。

 権力者の上にさらに君臨するディープ・ステートとはどんな人なのか。良識派もいるらしいが、悪魔崇拝者が多いらしい。不気味だ。

 私には想像もできないほど大きな財産と権力を持ち、長年蓄積した情報も知識も持っているだろう。もし何かの間違いで私がそのうちの誰かと対話することになったら、タジタジになって言葉も出てこないかも知れない。きっと彼らは頭もいいだろう。

 でも。良識派の人は別として。彼らの人間性はまったく尊敬できない。何という思い上がり、何という自分勝手、何という選民思想(←誰が選んだの?)だと感じた。選民という言葉も違うかな。自分達以外は人間でなく家畜扱いだから。

 私は家畜になりたくないから自分で考えて生きなくてはと思う。彼らはすごい力を持っているわけだが、彼らのほとんどは感性や価値観の狂った人だと認定した。世の中のためには、彼らには是非、仲間内で相打ちして自滅してほしい。