いつか愛せる

DVのその後のことなど

引越し時のトラブル

 転居先マンションには複数の空き部屋があり、夫が選んだ部屋は最上階の3階。よほど上の階の騒音+振動に懲りたらしい。もう上に人がいる環境には住めない。

「かど部屋じゃないんだよな?」

「それがね、全部がかど部屋っぽいつくりなの

夫は首をひねっていたが、入居して納得した。建物は「く」の字型で階段を中心に左右2軒ずつの4軒。だから全戸とも隣の家と接触しているのは一辺だけ。

我が家がお隣と接触しているのは、トイレと玄関のみ。それはお隣の風呂場と洗面所辺りになるらしく、生活音はまったく気にならない。ありがたい♪

 

 既定に則り、怪しい管理会社には早めに退去の連絡を入れた。話はすんなり通り「退去日に現場でカギを返却する」「敷金は内装を現状回帰させた後に返却するので○○日後になる」とのこと。長く住んだから当然壁や畳の張り替えがいるのに戻る可能性があるのかと、おめでたい私はまだ信じていた。

 

 結婚してから引越しは2度目だが、ずいぶん状況が変わった。引越し業者の他にインターネットやエアコンやガスや様々な業者さんとの絡みがあり、私の記憶の容量を軽く超えた。

「誰かプロジェクト管理してぇ~!!」と言いながら自分でエクセルにスケジュールを打ち込んだ。

 引越しは4月の新生活に備えた2月がトップシーズンだそうで、金額もかなり上がる。ギリギリ1月末に予約できた。

幸い元の住まいから徒歩3分。入居前に不動産屋さんから密かにカギを借り、家具の配置を決めるため壁の長さを測りに行った。婚礼家具として買ったタンスのひとつは入らないと判明し、手放すことにした。(これも夫のパンチで扉が歪んでいたので売れない)

 張り替え前の古い壁紙の一部がぺろんと剥がれていた。後にその位置から雨漏りが始まることは当然知らなかったが、それはまあいいか。

 

 荷造りの苦労はさておき、夫が引越し当日起きて動くことができて本当にほっとした。

段ボールの山の中、インターネット工事の業者さんが到着。マンションに備わっているケーブルではなく、夫はもっと高速のサービスを使いたがったから。

ところが到着した業者さんは「ここには取り付けられません」という。建物まで線が来ていないとか言われた気がするけど理由はもう忘れた。つまり当分ネットはつなげない。

 

 次にエアコンの業者さんが来た。前のマンションで使っていたエアコンを取り外し、新居に付けてもらうため。

ところが! エアコンも付けられないという。そう言えば前のマンションでも取り付け時に大かがりな工事をしたっけ・・・1月末だというのに、暖房が使えない。どうしよう。

 大慌てで町の電気屋さんに頼んだ。1台で2DKをカバーするエアコンは付けられないので、12条用を選択。取り付けまで1週間かかるとのこと・・・真冬だよ、どうするの。

 持っているのは、私が台所仕事で使おうと思って買ったストーブだけ。夜はそのストーブを寒がりな夫側において休んだ。ふとんから出るのが本当につらかった。

 でも引越しの翌日は奇跡的に暖かい日。段ボールの山と格闘していると、暑くなって窓を開けたほど。天が味方してくれたおかげで風邪をひくこともなく、エアコン無しの1週間を何とか乗り切った。

 マンションやアパートにエアコンを持って引越しする際には、エアコンの規模にご注意ください。