いつか愛せる

DVのその後のことなど

病気の心配

 半日仕事した後、夫の日帰り簡単手術の付き添い。行ってみないとどうなるかわからなかったのに、本当に簡単に済んだ。

2週間後の抜糸の際に病理診断の結果も聞く。取り除いたものが悪性でなければ心配はすべて無くなる。

絶対に良性!! 祈っていたけど、さらに2週間祈り続ける。仮に悪性なら2週間待たずに連絡があるだろうけど。否、絶対ない!!

診療明細内訳を見て気付いた。料金の半分近くが病理診断に使われている。診断、大事らしい。

 

 心配性な夫は体ではなく神経が疲れて、夕食後に寝てしまった。私も疲れたけど、夫が心配性なネタを思い出した。

 もう10年くらい前だろうか。夫は若いころは細マッチョで(アル中だったころ一時的に太ったが)今も痩せ型。アルコールをやめて体脂肪率が1桁になったころの話。

 何となくお腹の具合が悪くてふと、腹部右下あたりの膨らみに気付いた。細長いふくらみ。それも日によって凸凹の形が微妙に変わる。位置は腸の辺り。

夫は考えた「このふくらみは大腸癌じゃないのか?!」

 

 さっそく病院へ。かなり勇気を出して聞く。「先生、これって癌ですか?」

何度かお世話になって夫のことを知っている先生は言った。

「このふくらみの部分を触ってみてください。硬いですか? それとも弾力がありますか?」

「硬くはないです。ゴムのような感じですね」

「そうでしょう。癌だったら固くなるんですよ」

「じゃあこれは何ですか?」

「私は神様ではないので100%の断言はできませんが・・・・・これは腸です」

「え?・・・・・・・・・・・・腸ですか?」

「腸ですね。もしどうしても心配なら内視鏡検査もできますが。けっこう大変ですよ」

「腸なんですか」

「ええ、あなたの腸ですね」

 

 アホか! と関西人のように突っ込みたかった。痩せているが故に、自分の腸の形が外側からわかっただけ。もう少し肉をつけよ。

自分の体の一部を癌だと思い込んで病院に行った人、いますかね? いたらどういう心境か教えてください。

 まあ、今回の心配もこうしてネタに出来る日が近いと信じている。大丈夫大丈夫。