いつか愛せる

DVのその後のことなど

介護が佳境に入ったころ

 過去のメモを見て、義父の足の壊死がおきた時期がわかった。義両親が自宅で過ごせた最後の春で、色々と切羽詰まっていたころ。

以前に書いた「義父の足の指切断の話」はこちら↓

https://manaasami.hatenablog.com/entry/2022/12/06/200000

通院時の出来事はこんな具合↓

・有休をとって月曜日に義父と通院(訪問看護をうけている総合病院)9時半ごろ到着

・皮膚科の反応は渋く、糖尿病から来ているだろうし消毒しか出来ないとのこと。

・内科の主治医がいる日なので、看護師さんの機転でそちらも受診することに。

・私が電話で夫と義母に報告して戻ると、もう会計に行って帰るよう話が変わっている。

 

 ここで私は憤った。消毒しただけで何の治療も今後の方針も決められずに帰されるのか。高齢だから治らなくても当たり前なのか。もしかしたら、病院で長時間待つより主治医には文書で伝える方が楽だろう、という看護師さんの気遣いだったかも知れないけれど。

病院ではこちらから積極的に聞いていかないと時間とお金と労力の無駄になる、ということを度々学んだ。

・再度受付し内科の受診は11時すぎ。採血、レントゲン、心電図、血管の硬さの検査。

・とっくに昼を過ぎたが、検査後の問診を待たなければならない。

・糖尿病は血糖値を下げすぎても毒なので、待つ間にパンとジュースをとってもらう。

・問診では状態が悪く打つ手もなさそうな様子で、薬を増やし毎日の洗浄を指示された。

 

 夫実家に戻れたのは午後1時半ごろ。私は元々寝不足で、医師の話が頭に入らないほど疲れてメモをとっていた。足の切断の恐れもあるのに有効な治療がないという現実に、余計に疲れたかも知れない。夫に「危ないから明日も休め」と言われ、休みたくないけれど翌日も有休をとる。

 翌日、訪問看護側から電話があり「特別指示書」が医師から出たとのこと。足の洗浄消毒は医療従事者か家族にしか出来ない。つまりヘルパーさんに頼めない。義母はしゃがんだり正座したり出来なくなっているのでやはり無理。

訪問看護ではまず2週間は医療保険利用で、1回目は1200円で以降は毎回800円とのこと。毎日だから月に2万円を超える。

節約したいけれど私が毎日通うのは体力的に無理。夫も通える体調ではなし。平日はプロに頼み日曜日だけは訪問看護は休みなので、私がやることにした。

 メモには日曜日に洗浄の仕方を教わった時の図が書いてある。でも自分で書いたのに、意味がわからない。上にタオル、中にオムツ、下にビニールと書かれた図は何だろ? 

かなり考えて思い出した。床が濡れないようにビニールを敷きその上にペット用紙オムツ(水分を吸収してくれる)、一番上に清潔なタオルを敷きその上に義父の足を乗せたんだった。

 あのころの記憶も曖昧。実際に指を切断したときのメモがまだ見つからない。