義父が皮膚科と内科を受診した2週間後、循環器科へ行った記録があった。また月曜日に有休を取って同行。もしかすると手術や入院の判断を迫られるかも知れない。
事前に義母に確認すると「わからないなあ。医者がいいと思うなら・・・」という感じで、医者に判断してもらおうということになる。
今思えば、誰も義父本人の意見を聞こうとしなかったのは酷い。判断力がゼロというわけではなかったのに。でも頼れるワンマン社長だったはずの義父はすっかり穏やかになり、通院や治療等を嫌がったことはない。
病院での状況によっては、義父が自宅で過ごせる最後の日になってしまう。私が義母に「庭でお花見しませんか?」と勧めたのはこの時だったことがメモで判明。
桜が満開だが風があったし、義母はまだ帯状疱疹の名残で胸の辺りが痛かったらしい。だから首を横に振った。
「義両親と桜にまつわる思い出」はこちら↓
https://manaasami.hatenablog.com/entry/2023/01/06/232728
・医師は義父の足を見て「血流はそんなに悪くなさそう」だが原因は不明だという。
・原因より対処をと、カテーテル治療の得意な病院への紹介状をくれた。
・いつ何科を? と聞くと紹介状を出せばわかるとのこと。
・馴染みの看護師さんの機転で、足を洗浄する2週間の特別指示書を再度出してもらった。
私はまた休みをとるのか、と暗い気持ちになったが仕方ない。義実家に戻り昼食をとろうとデニーズのメニューを探したが見つからず。
義母は「とうとう来ちゃった・・・!」と自分も頭がダメになったのかと心配で混乱気味になった。幸いメニュー表は台所で見つかったが、義母もストレスが大きかったんだろうな。
夫は紹介された病院に一度行くのは仕方ないが「入院させる方向に持っていけ」と言う。理由は思い出せないが、その方が(費用はかさむが)私の負担が少ないからか。
夫に「自分の夫がほとんど寝たきりだと言え」と言われた。少し大袈裟だが嘘ではない。夫の具合も非常に悪かった。
そして私も自分がエネルギー不足であることを実感していた。疲れているのにいつも眠りが浅く、自分の側の実家の問題にはかかわる余裕もなかった。
夫が「もう手を離せ」と言うほど、自分の両親より私を優先してくれたことはうれしい。そして優先順位としてそれは合理的で正しいはず。それでも、合理性よりも感情に傾く私は常に迷っていた。