いつか愛せる

DVのその後のことなど

今日の試練は健康診断

 職場の健康診断をうけてきた。年々胃のレントゲン検査がつらく感じる。私は普段から炭酸飲料はあまり飲まない。弱い炭酸でもすぐゲップが出てしまうのに「ゲップしないでください」と言われても無理!

でも出てしまって追加の炭酸やバリウムを飲まされるのはゴメンなので、息を止めて必死に我慢した。技師さんに「大丈夫ですか?」と聞かれても返事も出来ず。すごい表情で撮影台に乗る。

          

 しかも例年以上に転がされた。「はい、右にぐるっと回ってくださ~い」と何度言われただろう。

若くて未経験の方のために説明する。胃のレントゲンは立って向きを変えるのではなく、一度仰向けに寝た後、360度の寝返りを何度も要求される。

急いで回ると「上手ですね~あと2回ぐるっと回ってくださ~い」と言われた。

 これは飲んだバリウムを胃の壁にまんべんなく行き渡らせるためらしい。

きっと今、私の胃の中のバリウムは、右側の胃壁を白く塗りこんでいる。次は左側も白くしている。そして次、逆さまにされたということは、胃の上の方か」と考える。

撮影台が逆さまになるときは手すりにしっかり掴まり、自分の体重は自分で支える。ハイテク機械と人力がうまく揃って撮影できる。

そして横向きで「そのまま呼吸を止めてくださ~い」とも要求される。カメラは動いてはくれず、技師の指示で被写体の人間が角度を合わせる。

何となく宇宙飛行士の訓練ってこんな感じかな?と想像。(検診では高速回転はしないけど)

 写真の事例は、上下きちんとした検査着を身につけている。でも検診車で行う職場の検査では、上半身の検査着しか与えられない。おそらく着替える時間と場所の節約。スカートは脱いでおかなくてはいけないので、逆さにされると当然重力で検査着は・・・悲惨な状態になることがある。

でも気にする余裕はない。どうせ口の周りには白いバリウムがべっとりついている。自分の姿のことなど考えない方がいい。(終わった後、鏡を見て愕然とするのが恒例)

 終わるとすぐ、下剤とミネラルウオーターを渡される。早くバリウムを排出したいから、速攻で無理にでも飲む。もうこのころにはお腹の重みと吐き気で唸りたくなる。でも着替えて仕事に戻る。試練がひとつ終わった。

 

 そうそう。身長がまた縮んだ。40歳ごろからミリ単位で縮み始めたけれど、今回はさらに1センチ。成人してから合計で1.5センチは低くなった。悲しい。