緊張の一日でした。数年ぶりで私の父が実家に一時帰宅しました。父は今いる施設を病院だと思い「退院する」と強く主張していたため、すんなり施設に戻ってくれるか不安でした。
◆準備 事前に父に「何か食べたいものは?」等々聞いても「何もない」というばかり。私が持って行ったのは、ちょっとだけお高いインスタントコーヒーと父が好きだったモツ煮込み←作るの大変なのでスーパーで買いました。他には母がお寿司を買い、味噌汁や煮物を作ってお昼にしました。私は母に「前の通りに動けると思われちゃまずいから動かないで」と言っておいたのに案の定、足の痛みをこらえて働きまくります。
◆へそくりが無い 弟の運転する車に乗るまで、父は歩行器なしでも意外に歩けました。玄関の段差も柱につかまって難なく入室。一息つくと仏壇のある部屋に向かいました。薄暗いこともありお線香に火をつけるのに一苦労。戻ると「仏壇の上の鴨居に隠したへそくりが無い💦」と言い出しました。お墓参りをしたいので、お花やお線香を買いたかったとか。「いつごろ隠したの?」「10年くらい前かな」そんなに前じゃ😱誰かが見つけて使ったのかな。お花は母が買ってあるしへそくりは諦めてもらいました。
◆父の思いが読めない 「帰りに墓参りさせてくれ」とのことで、施設に帰る気なのだとわかり本当にホッとしました。ただ話の中でふと「来年こそ退院する」という言葉も出ます。父の頭の中はどうなっているのだろう。病院だと誤解させたまま入所しているので「退院は無いよ」とは言えません。施設内で嫌なことはないかと聞きましたが、今回は「特に無い」とのことでした。ああ、父の思いやいかに?
◆頭と体の状態 「ボケ防止にやろうよ」と言ってオセロゲームを一度だけやりました。コマを引っくり返す指つきは少々危なっかしいものの、やり方は覚えてくれていました。ただコツを忘れたのか、私が勝ってしまいます。まずかったかな😓 将棋なら完全に父が強いのですが、将棋セットを以前いた病院に寄付してしまい実家になし。肉体的には、リハビリパンツの予備を預かってきましたが、トイレは自力で行ってくれたし粗相は一切なし。
◆父の配慮 私の住まいから実家まで「自転車でどのくらいかかるんだ?」と聞かれ「45~50分くらい」だと言うと「寒いし大変だな」言われました。父が予定より早く帰ると言い出したのは、私の帰宅を心配してくれたのかも知れません。弟が車を洗い始めてなかなか家に入らないときも「まだ昼を食わないのか」と何度も心配していました。父の衰えた部分も、そうでない部分も色々わかりました。
「今度はお正月に帰宅したい?」と聞くと「いやいいよ」というのも、やはり本音が読めません。男親はわかりにくいなあ。