いつか愛せる

DVのその後のことなど

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

はてなブログ難しい

私は元々DVから回復した経験を書くためにブログを始めた。(過去に書籍化した体験談の続きを出版したい!という野望あり) でもこの話題はどのトピックになら載せてもらえるの? 試しに「生活」とタグを付けてみたけど「ライフスタイル」には載らなかった…

謝罪の意味

私はDVを経験してもたまたま夫と別れなかったので、謝罪をうける機会があった。何らかの被害をうけた人は通常は相手からの謝罪を望むが、その機会を持てない人も多い。ゆるしを考える前段階として謝罪について考えた。 大抵の人は子どものころ「悪いことをし…

アレルギーつらい

以前、アレルギーがひどくなった理由がワクチン接種以外に思い当たらないことを書いた。 <副反応だと思う>↓ https://manaasami.hatenablog.com/entry/2022/09/04/210847 お正月からのゼイゼイヒューヒューが初夏になってやっと収まり一安心した。 なのに、…

嚥下機能低下の話(ザ・トラベルナースより)

昨日見たドラマ「ザ・トラベルナース」で、義母のことを思い出した。もっと後に書くはずだった内容だけど、タイムリーだから辛い思い出を書く。 義母は美味しいものが大好きな人だった。家業の手伝いで忙しく、他に趣味は持てなかったと思う。時々美味しいも…

愛猫ノンちゃんの受難

家族の介護で苦労するのは人間のみならず。義母が戻って喜んだものの人の出入りが増え、人見知りなノンちゃんにはストレスだったろう。日替わりでヘルパーさんや訪問看護の医療従事者や、介護用品の業者さんもお弁当屋さんも来る。 それに義母はほんの少しし…

アイデンティティ_私が私である証明

DVから回復する時にDVサバイバー(survivor:生存者)という言葉を知り、当時の私は自分のアイデンティティにした。被害を受けたことでなく、生き抜いたことを指す肯定的なところがいい。自分の弱さが強さに変換されたような気がした。 ただ最近では「死にた…

花が枯れたら・・・

飾ったお花が枯れてきたらどう処理すべきなのだろう。通常は傷みの激しいものから処分して段々減らしていく。 30周年の結婚記念日のお花は当初はこうだった↓ 薔薇が真っ先に枯れてしまったのは、もともと古かったんだろうなあ。やはり菊は強い。そろそろ最終…

義両親とデイケア

義母が退院後に買った介護用品は靴と杖。転びにくくて脱ぎ履きが楽な介護シューズ。 紐つきは絶対ダメ。とにかく足がスッと入って即歩ける状態になるもの。前面をマジックテープで開け閉めするタイプが多い。ゴムで前面が伸び縮みするのもいいかと思ったら、…

絵のこだわり

今週のお題「わたしは○○ナー」 また今週のお題に乗るとは、はてなに馴染んできた。「わたしは○○ナー」と考えても結婚してから無趣味だし。ベルサイユのばらマニアはどう名乗ればいいのか。 「わたしはベルばらー」、華麗さや洗練の欠片もなくて池田理代子先…

ただ対等でありたい

いつ誰に教わったか不思議なことに、私は幼いころから人間は対等だと思っていた。貧しさや病気など現実が不公平でも、差別は古い時代の誤りの名残だと考えた。 成長してから黄色人種であることも欧米では差別の対象だと知り、今もそんな露骨に残っているのか…

自宅介護の始まり

義母の入院中から義父が利用していたのは宅配のお弁当。夕飯分のみ届けてもらった。しかも介護対応のお弁当屋さんで、依頼しておくと弁当をテーブルまで運び、食事の際に飲む薬をお薬カレンダーから出しテーブルに置いてくれる。つまり薬の飲み忘れ防止に貢…

扱いにくい当事者

今回この「当事者」は、主にDV被害の当事者を指す。私は元当事者のひとりに過ぎず皆の代弁はできないし、人間は常に変化もする。しかも私の経験から20年たち世の中も変化した。 「DV被害者とはどんな人か」の説明をwebのあちこちで見る。私はその被害者のス…

カバンの中身

初めて今週のお題にのってみる。小学校から高校までの自分のカバンの中身を思い出した。 真面目+ずぼら=私なので、忘れ物をしないよう何でも入れっ放し。 教科書とノートとペンケースはもちろんあるが、たまにしか使わない色鉛筆、コンパス、定規と分度器…

父の転院に同行した

普段、夫の両親を見送ったことを介護の話として書いている。が、今日は自分の父の転院に同行した。こういう時のため夏休みをとらず有給休暇はたっぷり残してあるし、テレワークの日で休みやすかった。 夫の実家は自転車で10分の距離だから楽に行けたが、私の…

感想にお返事をいただいた(その2)

無駄な努力をやめよう。私は自分の言葉を使わないと書けないし考えることも出来ない。 「当事者は嘘をつく」の中で、著者の小松原さんは「支援者に、当事者の世界を理解させねばならない」から「かれらと同じ知の体系を私も習得」したことを書かれた。気持ち…

見えないリモコン

あの初夏の義母の退院が、夫の両親と愛猫ノンちゃんがともに生活できる最後の機会になった。1年以上は頑張っていてくれたと思う。大変なことがたくさんあったが穏やかな時期もあり、私には良い思い出になった。 入院前から続いていた義父に関する義母の悩み…

まとまらない

9日に私が書いたこと↓に、またお返事してくださった文章を、先方のブログで読んだ。 manaasami.hatenablog.com 一生懸命読んで、書かれたことは何とか理解出来つつあり、なるほど!という発見もある。 だけど自分の考えがまとまらない・・・思考があっちこっ…

寝そべるトラ

結婚30周年で夫にプレゼントした着ぐるみ風パジャマが、マットレスに乗せられていた。 ・・・間抜けなトラが寝そべっているようにしか見えない。 耳がほぼ無いところが義両親の愛猫だったノンちゃん(耳折れスコティッシュフォールド)に似ている。 夫 「ト…

うぶ毛

お昼休みに職場のトイレで鏡を見て戦慄した。 顔のほくろに産毛が2本生えている! しかも白と黒の1本ずつだ!!(怖) ああ嫌だ。こうしてまた女を捨てるのでなく、勝手に剥がれ落ちていく。 朝、化粧する時ちゃんと窓の方に顔を向け手鏡で確認しているの…

退院当日

義母がリハビリ病院にいた最後の1ヶ月程度、夫はほとんど動けずお見舞いにも行けず。馴染んだスタッフにも「ご主人しばらくいらしてないですね」と心配された。退院も私ひとりで動くしかなかった。(注:夫はひとり息子) 義母に「お世話になった人達にお礼…

結婚記念日

明日10月11日は30回目の結婚記念日。早い! 本当は今年くらいはイベントしたかった。何しろ新婚旅行以来、なんと一度も外泊していない。近場でいいから行こうと去年から検討していたのに。 なのにコロナ禍は終わる様子もなく、夫の体調も行楽できるほど万全…

感想にお返事をいただいた

昨日の「当事者は嘘をつく」の書評への感想に対して、お返事をいただきました。こんなに早く丁寧に考察をいただいて、本当にうれしくかつ恐縮しています。 まず、id:sakiya1989さんご自身が「何か違う」と感じて性暴力について学んでいらしたと知りました。…

「当事者は嘘をつく」の書評への感想

先日感想をUPした書籍「当事者は嘘をつく」の書評を見つけた。 当事者は嘘をつく 作者:小松原織香 筑摩書房 Amazon 書き手のid:sakiya1989さんは研究者なのか、私には難しい文章だが興味があるので頑張って読んだ。「当事者は嘘をつく」を取り扱いが非常に難…

人生の棚卸と世間の目

結婚して7~8年目くらいのころ、自分を立て直すために実践したことのひとつが人生の棚卸。方法は簡単だしネットで検索すればすぐ説明が見つかると思う。 仕事帰りに電車の乗り換え駅でベンチに座り、20~30分せっせとノートに書いた。幼いころのことか…

ベルサイユのばら_エピソード編感想②

感想①ではジェローデルを選んだが、②はフェルゼンにしよう。フェルゼンは実在の人物なので、解釈は別としても行動は事実だと思われる。 私は子どものころ、オスカルが死んだ後のことに興味を持てなかった。だからフェルゼンやジャルジェ将軍(←オスカルの父…

記憶の上書き

特定の場所や物でトラウマ(心的外傷)を刺激されてしまう人に参考にしていただけた経験がある。記憶は良くも悪くも上書きされるというお話。 私は結婚から6年くらい経ったころ引越をした。家出という名の逃亡をして戻ったときに、夫婦をやり直す目的の引越…

義母の退院準備(その2)

退院日が近づいてきたころ、義母はつかまり歩きができる程度だった。それでもかなりの回復だが、まだ尿カテーテルをつけていて自力で排尿はできない。私がお見舞いに行った日、担当の看護師さんに呼ばれて退院準備の話をされた。 この看護師さんは義母の世話…

当事者は嘘をつく_感想

当事者は嘘をつく 作者:小松原織香 筑摩書房 Amazon 著者の小松原織香さんと私の出会いは20年近く前、私のホームページの掲示板を小松原さんが訪ねてくださったこと。当時の彼女は苦しさ直中の学生さんだった。 その数年後、今度は私が小松原さんを発見した…

足りない記憶

虐待されていた人は記憶を無くすことがあると聞く。私も暴力を受けていたころの記憶に妙な抜けがある。当時流行っていた歌やドラマやニュースをほとんど覚えていない。でもいつどの記憶が消失したのか、思い当たることが無かった。 例えば、阪神淡路大震災当…

ベルサイユのばら_エピソード編感想①

13~14巻を買ったついでに、11~12巻を読み返した。一度に感想を書けそうにないので、人物別に書いてみよう。まずはジェローデル。 私は子どものころはジェローデルが嫌いだった。なにしろアンドレを侮辱したし、オスカルに求婚して二人の中を引き裂きかけた…