いつか愛せる

DVのその後のことなど

絵のこだわり

今週のお題「わたしは○○ナー」

 また今週のお題に乗るとは、はてなに馴染んできた。「わたしは○○ナー」と考えても結婚してから無趣味だし。ベルサイユのばらマニアはどう名乗ればいいのか。

「わたしはベルばらー」、華麗さや洗練の欠片もなくて池田理代子先生に申し訳ないな。

 

 今回は絵の話をする。漫画の絵はすごく大切な要素でベルばらの絵は大好きだ。子どものころよく真似したというより写した。レポート用紙は少し透けるので、載せて輪郭をとり詳細は見ながら描き込んだ。

オスカルの絵は何度描いたかわからない。あの美しいラインは身に付かなかったが、髪型も軍服も形は覚えていてギャグっぽくなら今でもソラで描ける。

 作者が連載中に絵の勉強をしたため、途中で絵柄が変化した話は有名。おとなになってから読み直すとそれがどの辺だったかわかる。「あ、迷いながら描いたのはきっとこの辺だ」と。その後どんどん洗練されていき、私はベルばらの終盤の絵が一番好きだ。

            

 

 少し後の作品「オルフェウスの窓」ではさらに絵が完成された。扉絵などもう名画としか思えない。

            

 私の一番好きなオスカルの絵は魅力的ではあるが、少女漫画らしさが強い。例えばあの絵を高級ホテルのロビーに常設されたら違和感がある。

でもオルフェウスの窓のころの絵なら合いそうな気がする。

オルフェウスの窓でさえ途中で絵は変化した。当時の私の感覚だと「大人っぽくなりすぎ」

脇役の何人かをアシスタントさんが描いているのも気になった。

と言ったら夫が「見分けつくわけないだろー」。いやいや、見分けつかないことの方が理解できない。ひと目でわかるよ、人物なら。

 

 もっと後の「エロイカ」は読んでいない。連載当時の私は漫画を読める状況じゃなかった・・・調べたらコミックの発売が1997年。うん、記憶がない1990年代。

読める状況になったときチラッと見たけど、さらに絵がおとなになり過ぎ。しかも主要キャラ以外は理代子先生の絵じゃない。ベルばらの登場人物であるアランが出ているし、読みたいと思いつつ買う気になれず。

 

 「べるばらー」でなく「池田理代らー」になってきたのでベルばらに戻る。アニメの絵は私は認めない。でもいい歳になり少し鷹揚になったので、機会があれば見よう。

今年はベルばら50周年で新作の劇場版アニメもできる。公式サイトの絵を見たら、随分ソフトな印象。これはこれで許す。本物とは全然違うけど。

 

 最近感想を書いたベルばらのエピソード編の絵。理代子先生がすごく苦労されて連載当時の絵に近付けようとされていた。同じではないけれどありがたいと思う。

どうしても人は変わっていくんだな。絵も文章も一緒。私のこの駄文も、今しか書けないと思うと残しておきたくなる。