はてなのトピックに載せてもらう方法がまだつかめない。ベルばらの感想はタグに「漫画」と入れてもダメで「マンガ」にしたら「読書・マンガ」に入った。でもDVネタは載せ方が見つからない。この記事も「雑談」と入れてみるけど、どうかなあ。
ところで、わずかながらDVについて世間に関心をもたれた話を書く。どれも私が掲示板を運営していた20年くらい前の話。
最初は研究者からのアンケート依頼だった。
その研究者はスクールカウンセラーを目指して大学院で勉強中だった既婚女性。実は自分が被害者だと自覚しDVの研究に切り替えたという。
被害当事者の性質などについて統計をとるため母数が必要なので、私は自分が答えるだけでなく知り合いの当事者も紹介した。喜んで回答したけれど、何だか面白いと感じられなかった。ひとりひとり違うのに傾向なんて出せるのかなという疑問が払拭できず。
次は保健師を目指す学生さんのグループ。卒論と言っていた気もする。インタビュー形式で言いたいことを言えたから少し面白かった。
今後この問題はどうなっていくと思いますか? と聞かれ、私は「モラハラ」や「逆DV」などが増えると思うと答えた。別に当たってほしくはなかったのに、当時は知られていなかったモラルハラスメントという言葉の認知度は格段に上がった。
マスコミからも取材依頼があった。
ひとつは、某雑誌に載せる記事でDV被害について語ってほしいという。殴られた傷の写真などあればなお良いし、旦那さんの話も聞きたいとのこと。
初めて業界人のメールを読んで驚いた。この言葉遣い、テンション・・・まるでドラマに出てくる芸能雑誌記者みたい! 本当にこういうノリでスピード感があるんだなあ。
メールには掲載予定の雑誌へのリンクが貼られていた。開いてみれば派手な表紙。エログロありそう。あ~ここには載りたくない。でも真面目に返事は書いた。
・怪我の写真は無い
・私が話したいのは被害内容でなく回復の話だけどそれでもいいか?
・被害や加害の話を聞きたいなら、支援団体を訪ねては?
・リンク先のあの雑誌にあなた(記者)が何を載せたいのかわからない
すると諦めたらしく短い返事が来た。支援団体への依頼は断られたとのこと。そうか、あのノリで無遠慮に質問されたら当事者のメンタルが危険だから断られるんだ。
そしてなぜか添付ファイルがある。見るとその記者の過去の仕事らしい。環境問題など時事ネタの記事だった。
なるほど。私が辛辣なこと書いたから「こういうこともやった」と記者のプライドを見せてくれたのか。少し納得。それにしてもこの記者さん、よほど忙しいのか説明しなさすぎ。
最後は某国営放送の地方局。
DVの特集があるとかで、やはり欲しいのは当事者の声。本人の発言をとる(つまり被害者を引っ張り出す)のは難しい。番組の趣旨に従い被害経験しか話せないけれど、まともな番組らしいので協力することにした。
こちらの都合に合わせて私の職場の近くで待ち合わせ、若い男性ディレクターがわざわざ新幹線で来てくれた。その日は打合せのみ。
本番は私が地方局まで行って録画。もちろん顔は撮らない。被害体験だけ話しても楽しくないけど、求められた役割のみ果たした。
後日、ちゃんと出演料も振り込まれたし丁寧に対応してくれた。「もしDV問題について何かやるなら連絡ください」と名刺をいただいたが、私は支援者になる道はすでに捨てていたので特になし。残念!