いつか愛せる

DVのその後のことなど

あのころの未来に生きている

 パソコンに向かう時間がやたら長い生活で、ふと考えました。幼いころ、自分が将来コンピューターを毎日さわるようになるなんて想像もしなかったな。

 

◆コンピュータのイメージ 昔は、白衣を着た年配の研究者が難しい顔して使うイメージでした。アニメよりは洋画で見たのかも知れません。現代の大型サーバーより巨大な機械から、レシートのようなジャーナルが吐き出されます。そのアウトプットを学者が解読します。普通の文字でなく穴をあけた点字のようだった気がします。多分、専門家にしか読めない二進法で書かれたものでしょうね。

◆空想の未来 半世紀くらい前に作成されたアニメには、しばしば未来のお話がありました。そこでは子どもがコンピューターをオモチャにして遊んでいます。リモコンで大型ロボットを操縦する子どももいましたね。空飛ぶ自動車やタイムマシンもありました。立体に映るテレビもありました。

それらは遠い未来の世界で、私には関係ないと思って見ていたものです。

 

◆実現したもの 子どもがパソコンで遊ぶ時代はとっくに来ています。しかも空想の世界以上にコンパクトです。ドラえもんには「腕ラジオ」がありましたよね。多分、現代のアップルウォッチの方がずっと高機能ではないでしょうか。ラジコンも進化してドローンを飛ばす人が増えました。おしゃべりするペッパー君や食事を運ぶ猫型ロボットもあります。立体テレビはもう少しで発売されそうです。

「スーパージェッター」はマッハ15で飛ぶことを誇りましたが、現代はもっと早いロケットがあるらしいですね。人間は乗れないでしょうけれど。あんなに硬くて重そうなものが音速より速く移動するなんて、私は感情的にはまったく納得できません。

        

 

◆実現しないもの 空飛ぶ車は技術的にはいけそうですが、死亡事故が多発しそうで難しいですね。あと、タイムマシンは無理です。時間をつかさどるのは神様の領域なので、人間にできては困ります。

◆洗練の度合い 白衣のおじさんが立って解読する時代と比べると、現代のパソコンやスマホの使用はどれほどスマートでしょう。椅子に座って画面を見ながらリズミカルにキーをたたくだけ。なんなら珈琲を片手におやつも食べながらいけます。しかもあのころのおじさんより、何倍もすごいことが出来ます。

 なのになのに、ちっとも洗練されていない自分に気づいてしまったのです。

◆カッコよくしたい まず老眼が進んでいるのですよね。しかも最近変わったばかりのシステムに不慣れ。だから画面に食いつきそうに寄ってじ~っと見入っています。猫背で眉間にシワをよせています。つい小声がもれてしまうのは深遠な発見などではありません。「おかしいなあ」とか「何でこうなる」的なことばかり呟いています。

 老けて見えるからせめて姿勢よくしようよ💦私。子どものころの自分が見たら「カッコいい」と思える程度には。