いつか愛せる

DVのその後のことなど

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

義母の退院準備

リハビリ病院にも3か月しか居られないので、2か月目に入ると退院準備が始まった。退院後の生活プランを考えてくれるのは、病院の相談員(ケアマネージャーとほぼ同様の仕事)。 本人が在宅の場合は、地域包括支援センターで紹介されたケアマネがケアプランを…

本が読めないこと/読めるようになること

暴力を想起させる内容の本を読めないことは、当事者によく起きる現象らしい。もちろん映像もNG。私は自分が回復を始めた時期に数々のDVや虐待に関する本を読んだ。その時点で読めない本は無く「自分にはその現象は起きない。私は丈夫な方なのだろう」と思っ…

ベルばら届いた

12巻で終わりかと思い込んでいたベルばらの13巻と14巻が届いた。うれしい! 間違えてキンドル版まで頼んじゃったけど嬉しい!! 今日は読む。何度も読む。 連載終了から40年もたって続きを読めるとは夢にも思わず。 オタやってて良かった。(オタでなくても…

共依存対策

共依存から抜け出すチャレンジは20年前に書籍「いつ愛せる」↓に書いた。 https://www.amazon.co.jp/いつか愛せる―DV-ドメスティック・バイオレンス-共依存からの回復-あさみ-まな/dp/443414975X けれど具体的なことをもう少し書いておきたい。共依存の意味は…

義母を待つ義父とノンちゃん

義母がリハビリ病院に入院していた3ヶ月の間に、義父と一緒にお見舞いに行ったのは3~4回だったと思う。もっと頻繁に行ってあげれば良かったかも知れない。でも行っても何か話すでもないし、義父の食事や薬の心配もしなくてはならない。病院内にはレスト…

力と責任

私にも誰かを傷つける可能性は常にあるが、夫と私で確実に違う点がある。それは肉体的な攻撃力だ。彼は細身で強そうには見えないが格闘技を好み、詳しい人ならすぐ経験者だとわかる特徴が手足にある。夫がアル中だったころ「悔しかったらお前も鍛えろ」「俺…

リハビリ病院での義母

義母が転院して間も無く桜の季節になった。リハビリ病院のすぐ近くに川沿いの桜並木があり、その年は雨も少なく長期間桜を楽しめた。リハビリ時間に車椅子を押して散歩に連れ出してくれることもある。医師と看護師の他に、作業療法士や理学療法士がいるお陰…

世界を操る闇の支配者2.0 米露中の覇権バトルと黒幕の正体

夫が買った本なので、興味はないけど読んでみた。著者はジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏と、人気ユーチューバー「ウマヅラビデオ」の3人組。ほぼ半分ずつの共著で最後には対談もある。 世界を操る 闇の支配者2.0 米露中の覇権バトルと黒幕の…

義父の一人暮らしの問題

義母の入院中、当初は義父と愛猫ノンちゃんだけの生活。生活の不安はつきないし、火事やカギのかけ忘れなど事故の心配もあった。ただ義父は料理をまったくしないので、火を使われる心配は無いとわかった。(電子レンジも失敗するので夫が密かにコンセントを…

警察に連行されたこと

警察に連れて行かれ事情聴取をうけたことがある。あんな機会はもうない(あってたまるか)と思うので書く。 もう10年以上前に夫と某役所に行ったときのことだ。夫の叔父の住まいが火事になり、一時的に夫の実家に住んだ。様々な手続きが必要だが叔父は体が不…

クリスチャンとDVと離婚

私がDVを経ても離婚せず夫婦の再構築をしたため「この人に出来たことが自分には出来ない」と自身を責めてしまう人がいると知った。特にクリスチャンは離婚回避に努めるのでその傾向が強い。 でも声を大にして言いたい。私は優れていないし離婚した人が劣って…

義母の転院

入院から1ヶ月を過ぎて義母の具合が少し好転し、1日に1時間程度のリハビリが始まった。脱げにくいサンダルがいるので、オフィス用サンダルを買う。ただこのサンダルはほとんど履いてもらえなかった。指が当たって痛いという。 退院後も含めて義母にはいく…

さぶろうさん

私が自分の掲示板で知り合った男性のうち、少なくとも2人がすでに亡くなっている。家族の方から亡くなったと連絡をいただいて知った。そのひとりがさぶろうさんで、もちろん本名ではなくハンドルネームだ。 彼は私の「あさみまな」という名前を、クリスチャ…

義母に会いたい義父

救急車が義母を運んでくれた病院は、不便な場所だった。電車でもバスでも遠回りで行きにくい。道がわかれば自転車でも行けそうだが、坂道も多くきっと1時間はかかる。自分達の体力のためにはタクシーで通うしかなかった。 最初は夫と義父と3人でお見舞いに…

支援者を目指さなかったわけ

回復が進んでくると、DV支援の仕事に興味を持った。でも結果として支援者を目指さなかった理由を書く。まず身近にあったのは行政の相談機関なので、自分が相談した時のことを思い出してみた。私の場合、月に一度のカウンセリングを数回うけただけで、シェル…

不思議

昨日から急に読者さんがふえたけど、何があったんだ? まだブログの仕組みがよくわかっていない。介護のタグからいらしたのだろうか。やはり介護に関心のある人が多いのかな。 DVからの回復のことを載せるために始めたブログだけど、もう2本立てでいこう。 …

義母の入院と義父の薬

義母が倒れた原因はよくわからない。数日前に転んでから腰が痛かったらしい。でも前夜、義父が飲む大量の薬を分ける作業をして疲れちゃったと言った。 当時はまだ、薬局に頼めば薬を1回分ごとに袋詰めしてくれるなんて知らなかった。薬の仕分けは、これから…

介護の話

もう見送った夫の両親の介護体験を少しずつ書こう。同居はしなかったが、一通りの経験は積んだ。 義父は自営業だったので80歳過ぎまで働いた。軽い痴呆で取引先に迷惑をかけるようになって引退。7歳年下の義母は頭はしっかりしていたが体が弱り、買物に出…

中学生のふりをした

昔から知らない人によく声をかけられるタチだが、知らない人に電話をかけさせられたお話。まだ携帯電話の存在しない、私が20代前半のころだ。ひとり1台の電話を持つ現代には、あんな面倒な・・・いや、他人の生活を垣間見るような機会が無い。 私の通勤経路…

ホームページ

20年前「いつか愛せる」の出版と同時に、同名のホームページを作った。情報発信したいし掲示板で自助をやりたかった。本を書くときは苦しさを吐き出し続けたが、ホームページを作ってからは回復について書きたいことがあふれていた。自己分析や何を考え実行…

人権リスクと聞いて思い出した

職場で人権リスクの話題が出て、自分の昔の職場は今ならアウトだなと思い出した。私が社会人になったのは、ちょうど日本人の働き方に変化が出始めたころ。週休2日が導入されたり、男女雇用機会均等法が制定されたり。 当時ほぼ毎日のサービス残業中、夜7時…

お爺さんから葉っぱをもらった話

過去いろんな勧誘に引っかかった私も今は断れるし、そもそも狙われるのは若者が多いらしくターゲットから外れてくれた。それでも人に捕まりやすい体質なのか、道を聞かれたりする頻度は変わらない。ぼ~っとして見えるのかも知れない。 自転車で買物帰りに信…

昔、統一教会につかまった

若いころは色んな勧誘にひっかかったが、最近話題の統一教会もそのひとつ。私が21~22歳くらいのころだ。実家の最寄駅のそばに彼らの定宿があったらしく、毎日毎日駅前で声をかけられた。もちろん最初は彼らは本当の目的を隠している。 何度も断ったが、…

自助グループ(その②)

アラノンで自助というものを知ってすぐ、出来立ての別のグループにも一度参加したことがある。そこは女性限定で全員が初めての場だ。20名近い参加者が順番に、自己紹介というよりは自分が抱えている問題を話した。暴力から抜け出す方法を知りたい私が求め…

自助グループ(その①)

DVがきっかけで自助を知った。自助という言葉は、今は災害から自分の身を守ることを指す場合が多い。でも自助グループは同じ問題をかかえた人たちの集まりで、Self Help Groupともいう。専門家に助けてもらうのでなく、自分たちで助かるための場だ。すべての…

スーパーに鍛えられる

コロナ禍に入ってスーパーが以前ほど混まないのはありがたい。人々が買物の回数や同行人数を減らしたと思われる。混んでいても通勤帰りの客が多い平日の夕方は客足の流れがいい。休日のスーパーの方が「ううう・・・」となる確率が高い。 <例1>エレベータ…

女を捨てる?

30代に入った辺りから気になった「女を捨てる」という言葉。「女を」というのは多分、女性らしい美しさという見た目と、優しさや恥じらいなどの内面を指すのだと思う。もちろん自分も何歳になろうと捨てずにいたいと思った。当時は。 内面はちょっと棚に上げ…

副反応だと思う

世の中でかなり情報統制されているので、ここに書いて大丈夫なのか少し心配。でも私は過激な意見を書く気はないし、ただ自身の経験を書く。 去年、気がすすまないながらも2回のワクチン接種をした。職域接種もあったし、やらないとは言いにくい雰囲気だった…

怒り

一番多く溜め込んだ感情は怒りだったと思う。暴力の中で怒りを感じるのは危険だから。もし怒りを表現したら、確実に相手の暴力をあおってしまう。現実はどうあれ、当時の私は無意識にそう判断した。それに私は元々怒りを嫌悪していたのだと思う。感情が開い…