いつか愛せる

DVのその後のことなど

スーパーに鍛えられる

 コロナ禍に入ってスーパーが以前ほど混まないのはありがたい。人々が買物の回数や同行人数を減らしたと思われる。混んでいても通勤帰りの客が多い平日の夕方は客足の流れがいい。休日のスーパーの方が「ううう・・・」となる確率が高い。

 

<例1>エレベーターにて

 一番先に乗ったら「開く」ボタンを押したまま行先ボタンも押し、全員が乗るのを待つ。1階に着いたらまた「開く」ボタンを押して全員が降りるのを待って最後に降りる。重い買物カゴ持ったままこれをやるのはちょっと辛いが、頑張っていた。

 丁寧にお礼を言ってくれる人もあるが、たま~に全員に黙って降りられる。寂しい。催促する気はないけど「皆さ~ん! 私はエレベーターガールじゃありませんよ~」と言いたくなる。そもそもガールじゃなかった、ごめんなさい。

 職場では誰もが当たり前にエレベーターガールもどきをやるけど、他所ではそれ普通じゃないの? 奇特な人しかやらないもの? そのうち私はスーパーではエレベーターやめて階段を使うことにした。牛乳とダイコン重い。息切れゼーゼー。

 

<例2>荷物を詰め替える台にて

 カゴを横向きに置きその隣にご自分のバッグも置く、休日のおっとりしたご婦人。

「あの~カゴを縦に置いてくださればもう1人分の作業スペースができるのですが」

と言えない小心者の私。

 もういいや、と立ったまま買物カゴからエコバックに品物を詰め替え。すごくやりにくいけど頑張る。でも鮮魚は水濡れ防止のビニールがほしい。休日のおっとりしたご婦人の横からそ~っと手を伸ばす。

 その瞬間、ご婦人がビニールのロールに手を伸ばし、ロールがコロコロ3回転くらいするほどビニールをお持ち帰り。ご婦人の体がビニールと共に後退する動きと、私の伸ばした手は逆シンクロ。ぶつかる!と私も一歩引いた。

 それでも私に気づいてくださらない、休日のおっとりしたご婦人。・・・もうビニールも諦めた。何かに負けた気がする。

 

 そういう日々のおかげか。私の二の腕の発達が目覚ましい。半袖シャツ姿でコピー作業中、久しぶりに会った同僚が私の二の腕に着目し「あれ?体鍛えてる??」と聞かれた。