株主総会で働くメンバーのスタイルを「まるで美容師さんだわ」と思った。
会社にとって重要な存在である株主さんを迎えるため、当然カッチリとスーツを着る。黒子を意識するのか、全員黒の上下。株主の中には当然ながら会社の元役員だった人も多く、色々な意味で気を抜けない。でも私はいつも事前準備の物品担当のため、当日は片付けのみで気が楽。
スーツを着る人の多くは、腰に付けるタイプの黒いミニバッグを利用。そこにスタッフ用のインカムや社給スマホや筆記具などの小物を入れる。両手をあけておくため手提げなどは持たない。
よく美容師さんがウエストに付けている物と似ている。櫛やハサミ等が一式入っているあれ。立ったままサッと必要なものを手にして接客できるように。機能美というのか、なかなかスタイリッシュだと思う。
インカムは総会の時しか使用しないので、毎年レンタルする。離れたスタッフ同士で通話でき、株主来場の案内などに使う。特定の相手だけに話すことも、インカム使用者全員に話しかけることも可能。万一危ない人が入ってきた場合などに、受付スタッフが全員に通知するんだろうな。
ちょっと前までああいう文明の利器は、警察や警備のプロが使う物だと思っていた。あるいはテレビ局のスタッフとか、もしかしてディ〇ニーランド辺りのキャストもかな。それが今や普通の会社員も使うんだよね。
昔の刑事ドラマの動画を見ると、やたら大きなトランシーバーが出てきた。（Gメン７５か、その後くらいの古いドラマ）恐らく当時としては最新機器だったはず。
麻薬捜査官が電車の中でトランシーバーを使うシーンで、思わず突っ込みたくなった。「目立ち過ぎてバレちゃうよ」と。せめて私のガラケーを貸してあげたい。
夫が大好きな「太陽にほえろ！」のマカロニ刑事もジーパン刑事も、ボスに連絡するためには公衆電話を使った。私はやはり「そんなことしてると犯人逃げちゃうよ」とハラハラする。
世の中すっかり変わった。頭をよぎったのはあの歌。「あのころの未来に 僕らは立っているのかなぁ···」
夜空ノムコウまで行ってしまったので、本日の妄想はここまで。
