いつか愛せる

DVのその後のことなど

通じないのは語学力のせいじゃなかった

 連休も終わりますね。実家くらいには行きたかったのですが、母に「暑すぎるから無理するな」と言われるので諦めました。内職を頑張りつつ、いっっっぱい睡眠をとりました。

◆動画視聴 私の数少ないレジャーが動画視聴です。先日も海外制作の日本の時代劇「将軍」の話題を少し書きました。海外の声で「日本人は目で伝える」と。

このドラマは見てみたいなあ。(1981年版の「将軍」は少し見た記憶があります)。その後も気になって関連動画を見ていました。

          

◆ドラマ「将軍」 長年、海外制作の映画に出てくる日本人は、ほぼ中国人俳優が演じていました。日本人が見ればひと目で「これはおかしい」と感じますが、欧米の人にはわからない。それどころか「同じアジアで見た目が似ているからほとんど変わらない」と今も思っている人は多く、日本を中国の一部だと思っている人さえ少なくない。その慣習を破り「将軍」のキャストのほとんどが日本人です。それがどれほどすごいことか。

◆日本人を使わなかった理由 私は過去の事実を「日本人の英語力」のせいかと思っていました。字幕を嫌う欧米人に合わせ英語で演じさせるために、ネイティブレベルの英語を話せる日本人俳優がいなかったのだろうと。ところが、違っていたことを最近の動画で知りました。

日本人がおとなしい性質ゆえに、感情表現が下手、つまり「演技力がない」と見做されていたのだそうです。なんですと?! 性質と演技力は別物でしょうし、ハリウッドには「抑えた演技」というものは存在しないのか?

◆日本人の表現 とにかく「将軍」の成功で、日本人の演技が下手なわけでも、何も考えていないわけでもない。文化の違いで表現が違うのだと、理解してもらえる機会ができたわけです。広告用の動画を見ただけですが、日本の大河ドラマと同様の詳細な文化表現(セット、衣装、小物、仕草など)だと感じますし、予算はそれ以上ですから豪華です。

そこに至るまで、苦労された日本人俳優の皆さんを👏称えます。差別の中でずいぶん悔しい思いもされたでしょう。(高校時代に真田広之さんのファンは私の同級生にもいましたが、当時は「アクションのできるアイドル俳優」のイメージでした。ルックスが抜群♡ゆえに)

◆伝えること 俳優に限らず、そういう風に見られるんだなあとつくづく思いました。表現しないことは、無いのと同じ。黙っているのは、意見が無いのと同じ。いえ、表現しないわけではないけれど、それが控えめだと通じないのですね。私は日本人の控えめな部分も好きですが、他の文化圏の人に「察しろ」というわけにはいきません。

そういえば、もっと小さな範囲である家庭や職場でも、伝わりにくいことは多々あります。伝える努力をしないと関係は縮まらないどころか、下手すると完全に壊れることも多いなあと。