「誰にも真似できないような特技」というお題に挑戦。自分はそんな特技を何も持っていない気がしたけれど、見つけた！😆 私はある意味で耳が良くない一方、ある意味では耳が良い。
音楽を聴く際には、ベース音をあまり聞きとれず低音難聴かも知れない耳。でもどういうわけか人の声は聞き分ける。一度インプットされた人の声は判別できるので、当然、洋画やアニメの声優を当てるのは（よく知っている人限定だけれど）得意。
ある時、俳優さんがドラマの中で１００歳位の特殊メイクをして、しゃがれ声でとつとつとセリフを言っていた。夫は「誰だかわからん」と言ったけれど、私は聞いているうちにしゃべりで当てた。声でなく語感やアクセントの特徴でわかった。老人を演じても本人の特徴は語尾に現れやすい。仮にデジタル的に声を変えても、癖などは残るのでわかったりする。
私は人の顔や名前を覚えるのは遅いけれど、声としゃべりの特徴は覚えやすい。知り合った人の出身地も、ざっくりならアクセントで判断できる。ただし東北か関西か九州か、程度が限界。
あと、洋画やアニメの声をやっているのが知らない人であっても、その人が声優なのかそうでないかは、わかる。声優以外だと、イメージは絵に合っていても音は少し沈んで聞こえる（宮崎作品にしばしばある）
普段舞台で活躍している俳優さんが吹き替える場合は、発声の訓練が完璧なので音は沈まない。でも何となく、本業が声優の人ではないなと感じる。
このところ古～い動画で「シャーロックホームズ」を見ているけれど、舞台の人かなと思う声が多い（主役のホームズは露口茂。さすが劇団出身で上手）。声優は独特のテンションだから違って聞こえるのかな。
でもこれくらいなら私よりもっとわかる人がいる。では判別出来る対象を「私の家族」限定にしよう。それなら誰にも真似できない😄 特に、夫の声の聞き分けに自信がある。素の声以外もインプットされているから。
彼はモノマネが得意で声色も作る。大好きな萩原健一や松田優作以外にも、田村正和やアニメのルパン３世やデスノートのLの真似もうまい。聞き慣れたおかげで私は、夫のどんな作り声にも耳が対応できる。
以前に流行った「オレオレ詐欺」は、私には通用しないはず。詐欺師が夫のフリして「俺だけど···」と言ったら、即座に脳内データと突合して「あなたは夫ではありません」と言える。
それに、よく知っている人なら声やイントネーション以外でもわかるよね。「この人はこういう時にこういう事は言わない」と。まあ、慌てるとそれが危うくなるらしいので油断はしちゃいけないな。
聴力の範囲は狭いけれど人の声を聞き分けるこの特技、何か役に立ちませんかね？
