いつか愛せる

DVのその後のことなど

お固い文章でも文は人なり

 文章には書いた人が表現されるとよく言う。でも人の感情には100%無関係のはずの契約書にも、な~んとなく個性が出るのが面白いと思う。

私が業務で目にするのは、7割くらいが業務委託契約書。つまり先方がお客様で、こちらは業務依頼をいただく側。いくつかのお得意先は、社名やロゴを見なくても書式だけで「あそこの企業さんね」とわかる。

             

 書式は当社で作ったひな形を使う場合と、お客様側が作成した契約書に当社は押印(または電子契約)だけする場合がある。自社で書式を持っている企業は大手だったり、きちんとしている場合が多い。

 そんな取引先の中には、「なんだか強気だわ😓」と感じる企業がいくつかある。例えば「あんたとの契約内容はもちろん、契約したことさえ外部に漏らしてはならぬ」という文面が入っている。今は秘密保持契約は当り前だけど、そこまで言うんだあ。しかも上から目線な文体で・・・それは儲かっていてイメージを大事にする企業。

あるいは契約書のすべてのページに、改ざん防止のための割り印を要求される企業がある。すごくきちんとしたイメージ。この会社のお偉いさんはきっと女性だと私は勝手に考える。顧客に女性の多いメーカーだから、社内にも女性が多いんじゃないかなと。

 文字の大きさや書式も、企業によってかなり違う。いつも大きめのフォントを使う会社は、お偉方の年齢が高くて😆老眼なのね~と考える。そんなことどうでもいいし私が先方と会うこともないのだけれど、妄想が止まらない。

逆に小さめの文字を使うのは、IT系の会社に多い。きっと若い人が多いんだろうな。私は読むのに苦労するのでうれしくない。用紙の大きさはさすがにどこもA4サイズに統一され、もうB5サイズは見なくなった。 

 先方が不慣れな人だと感じることもある。例えば、署名欄の途中で改ページしているなど。通常は当方と先方それぞれの住所、社名、代表者名と押印を同じページに収める。(途中で改ページすると後半のページを差し替えられるリスクが増える)。スペースが足りない場合は、署名欄の頭から次のページに送る。

当社が契約書を作る時は「ここで改ページはまずいですよ~」と担当者に伝えるけれど、「お客さんが作ったからこのまま押印して」と言われれば断れない。

 何となく企業の(あるいは担当者の)カラーが垣間見える。やはり外資系の会社は電子契約への移行が早かったり、契約書が英文(←読めなくて辛い)

 そうそう。たまたま会社にあったミニ六法で、中学校以来?で憲法の第三章あたりまでを読んだ時、なぜか感動しそうになってしまった!😲

すごく熱量を感じた。これも私の妄想かな。感情に無関係な文章で感動しそうになる不思議。(基本的人権を失った経験ゆえかも💦)

憲法は複数の人が作ったはずだから、作成者個人の人となりまでは想像できないけれど。エネルギーを傾けたろうなと思う。