ある日の私の言動が夫のツボにハマったらしく、繰り返し思い出し笑いをされている。
私の出社時、夫はいつも玄関まで来て見送ってくれる。
(昔はそうじゃなかった。私がいくら「行ってきます」と言っても無視された歴史はある。だからこそ今は見送ってくれるのかも知れない)
でもある日「行ってくるよ~」と声をかけた時、夫はパソコンに向かって何か作業中で、咄嗟に「ちょっと待って!」と言われた。
私は無表情で「待たない」と言い、会社のパソコンの入ったリュックを背負い玄関に向かった。朝だし。忙しいし。別に見送ってもらえなくてもひとりで行けるし。
その私の姿とセリフは、やたら力強く武士のように「ふむ。待たぬ!」という感じに聞こえたらしい。
夫は「そりゃ待つ意味ないよなぁ、ぎゃははは・・・」と笑いが止まらない。
それから度々「待たない」というセリフを真似して笑っている。
あー。私は朝に弱いし。寝不足気味でパソコン入りの重いリュック背負って1時間くらいかけて会社に行くのはきつい。だからリュック背負ったあたりから頭が出勤モードに入って余裕ないんだってば。
余裕のない私の姿は武士っぽいらしい。
そして帰りの私の姿は「仕事人っぽい」のだそうだ。
体調と天気が良い日の夫は、駅近くまで自転車で迎えにきて荷物を自転車に乗せてくれる。
夫が横断歩道の向こう側で待っているところに、私は駅前のスーパーで買い物して歩いて向かう。リュックは食材や牛乳などで行きよりもさらに重い。しかも私は朝より疲れている。
だから歩き方が、ややそっくり返り気味でノシノシという感じに見えるらしい。
いや、それは荷物が重いからだから。別にふんぞり返ってないから。
でもそれが仕事を終えた仕事人のように見えるとは。そんなに頼もしい?
確かに仕事して疲れて帰ってきてるんだけど。