いつか愛せる

DVのその後のことなど

コンテクストという言葉から妄想が走る

 職場で読んだビジネス冊子に、外国人と日本人のコミュニケーションスタイルの違いが書いてあって面白かったです。

             

◆ハイコンテクストの特徴 日本人はハイコンテクストが得意。コンテクストの意味は「背景、状況、場面、文脈」などで、物事を理解する助けとなる情報のことです。ハイコンテクストな日本人は「一を聞いて十を知る」「あうんの呼吸」という言葉があるように、空気を読みますよね。これはコミュニケーションの責任が「聞き手」にあるそうです。なるほど、察してくれるのが当たり前の文化ですね。

◆ローコンテクストの特徴 多くの外国籍人材はローコンテクストだそうです。言葉は額面通りに受け取るものであり、一は一でしかない。コミュニケーションの責任は「話し手」にあるそうです。そのため、日本人の指示が曖昧で混乱を招き「ちゃんと言ってくれない」と思われやすいとか。海外からの人材が定着しない原因のひとつになるようです。海外の人たちの自己主張が明確なのも、それなら当然だと納得しました。

◆共感能力 ふと「我が夫はローコンテクストタイプだなあ」と思いました。日本人ですが言葉を額面通りに受け取る傾向があります。私は以前これを「性別の差かな」と考えていました。よく女性は「聞いて共感してほしい」だけなのに、男性はそこに気付かず「解決しようとして余計なことを言う」と聞きます。一般的には共感能力の高い女性が、よりハイコンテクストなのかも知れません。

◆言葉は額面通り 夫が「俺は英語の意訳ができない」と言ったことがあります。「kill timeって意味わかる?」と聞かれて、私は英語がまったく駄目ですが「時間をつぶすって意味かな」と想像しました。その通り「暇つぶし」という意味だそうです。夫は「時間を殺すってなんだよ?と思った」とか。額面通りだとそうなりますよね。彼は自己主張も明確で日本人らしくないタイプです。

◆ニュアンスを読む 英語といえば、もしかして翻訳家には女性が多いのでは? と検索してみたら。やはり真っ先に出てきたのは「松岡和子」さんや「戸田奈津子」さん。私の世代には「額田やえ子」さんも有名です。刑事コロンボで「my wife」を「うちのカミさん」と訳し、夫婦の関係性まで感じさせてくれました。ハイコンテクストだからそんな感性を生かせるのではと想像します。逆に邦画のセリフで「あんちくしょう」の字幕が「He」だったら「ニュアンスが伝わらなくて面白くなさそう」と感じます。

◆決断のスピード 私の勝手な解釈ですが。ハイコンテクストな人はたくさんの情報を生かせることと引き換えに、決断が遅れるのではと思います。取り入れる情報量が多い分、処理や選択肢が増えますから。そのあたりも、やたら慎重で動きの遅い日本の政府や企業っぽい気がしてきました。

◆決断が遅い理由 私は自身の決断の遅さや下手さを自覚してきました。一番ひどかったのはDV渦中のころです。決断できないのは共依存状態の人の特徴のひとつとも聞きます。過剰適応とも言われるほどで、情報を取り入れ過ぎて考え過ぎて、決断できません。(どれを選んでも否定される日常を生きると選択できなくるんです!)

でももうとっくに人並みになれたとは思いますが。一方、夫は昔も今も決断が速いです。ローコンテクストで余計なことは考えませんし、優先順位を付けるのも早いです。

 本当にビジネス雑誌をちょっと読んだだけなのですが。話しをどんどん自分に引き寄せるし、別世界にワープしまくり妄想するのが、私の脳みその特徴です。