いつか愛せる

DVのその後のことなど

母があった詐欺の話④「本心はどこ」

 女性Xの自然な善意だったのかテクニックなのか、今でもわからない部分が多くあります。言動については、本音が垣間見えたと感じることもありました。

◆父の通院につきそう あまり会話のない母と父の間でおしゃべりしてくれたことは、前に書きました。それだけでなく、通院を渋る父を促してつきそってくれたことがあります。それを母から聞いたときには本当にありがたいと思いました。母がすすめても父はなかなか動きません。そして私は夫の両親の件で手一杯で、まだ身体的に切羽詰まっていない父のために平日休みをとることはできませんでした。

◆父に手紙をくれる 父が入院してから転院するときだったでしょうか。家に帰りたい父を説得して転院してもらうには非常に気を使いました。転院時に女性Xは父に手紙を書いて渡してくれたそうです。簡単な励ましの内容だったようで、それもありがたいなと思いました。

ただ父は後日その手紙を見ても、誰からのものかまったく覚えていませんでした。私が病院に送る手紙にも反応がないので、そもそも記憶に入らないのか、それとも彼女に関心がないのか、定かではありません。

           

(アネモネの花言葉は「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」など)

◆恋する女性X 彼女が習い事をしている場所で、恋人ができたと聞きました。ちょうど私が実家に行った日も「これからデートなの」と水色のドレス姿でした。ドレスコードがあるようなお店に行くのでしょうか。少しスリムになってウキウキした彼女は、普通に恋する女性だと感じました。

でも「どうせ長続きしないと思うけど・・・」と自らつぶやいていたのです。前から「結婚する気はない」と言っていた理由は、男性に幻滅しているからなのか。あるいは自分の偽っている部分がバレたら終わりだという意味だったのか。その男性が彼女の新しいカモになったのかどうかも、わかりません。

◆本意は何? 彼女の行動の根拠を想像しました。善意に見えた彼女の世話焼きに、別に作為は無かったのかも知れません。自分に余裕があるときには、あまり考えず相手に喜ばれることをするのではないか。ただし気まぐれなようで、「行く」と言っていた日に来なかったりしました。

だからお金が無くなると、周囲の人を騙してしまうのかな・・・私は直接の被害はうけていないし、恨む気もなければかばう気もありません。人間って、良い方にも悪い方にも簡単に転ぶ存在だなあと思います。

 以降は、母が彼女の件で弁護士に相談していたことを書こうと思います。まったく埒があかないので、途中から私も関わりました。