いつか愛せる

DVのその後のことなど

父との面会&母の誕生祝いの日

 最後に父に会ったのはいつだったか、調べたら1年半も前でした。今いる施設に転院してから手紙や電話でしか関わっていません。

 

◆面会制限の緩和 施設の1階で手洗い・うがいをすると、父のいるフロアまで行けました。制限は緩和されたものの面会は15分限定。部屋には入れず、広い廊下の一角にあるソファとテーブルで会います。父は歩行器を使ってゆっくり歩いてきました。声は元気そうだし、髪も散髪され髭は自分で剃っているとか。(刃物厳禁なので電動カミソリ限定)認知症っぽさは感じませんでした。

もっと家から近く安い施設に移れそうだという話を伝えます。父は家に帰りたいはずですが、母にはもう父の世話が無理です。おとなの歩行器は↓こんな感じです。

                

◆差し入れ 桜のカステラとペットボトルのお茶と缶コーヒーを持ちこみましたが、父はカステラは食べずお茶だけ飲みました。甘いもの好きなわけではないとわかっていますが、何にすればよかったのかな。あっという間に15分が過ぎ、缶コーヒーはスタッフが父のポケットに入れながら「部屋には持って行かないでね」と言われました。他の入所者さんのヤキモチを防ぐためで色々と気を使います。帰りはスタッフの促しでエレベーターまで見送りに来てくれて、父は名残惜しそうな表情でした。

 

◆母の誕生プレゼント 実家によって母との時間も過ごしました。遅れ目のプレゼントはリクエストのあった折り畳み傘。晴雨兼用でUVカット、耐風、遮熱などの機能を伝えると「そんなに高価な物じゃなくていいのに」と言われました。いや😅別に高価なものじゃないから。でも喜んでもらえてよかったです。

◆母のパソコン 「ウイルスが入ったので電話してください」という詐欺画面がまた出たらしく「怖いからそのまま消してある」と言います。電源を入れてタスクマネージャーで終了させました。他に「このDVDが読めないの」と言いますがそれは私にもわかりません。「動画の音が小さ過ぎて聞こえない」というのは、パソコン自体の音量を上げました。どうして小さくなったのかは不明です。母は動画に表示される音量しか見ないので、最大にして必死に耳をパソコンに近づけていたそうです。直し方を説明しても「覚えられない」と言われるので、教えるのは諦めました。

 

       

◆家庭菜園 写真は実家の庭・・・というよりミニサイズの畑です。左の写真は絹さやで、他にブロッコリーや小松菜などが植えられています。畑はセミプロの友人が世話してくれたとか。あの歳になっても親しい友人をつくれるのは母のすごいところだと思います。採りたて野菜の他にも、山のように食材をもらって帰ってきました。

 私自身もいい歳なのに、いまだにこちらが提供することより両親からもらうことの方が多いなとしみじみ思います。