いつか愛せる

DVのその後のことなど

ベニシアさんの訃報から

 手術の話は1回お休み。このブログのデザインにも使用している美しい庭の創作者でハーブ研究家の、ベニシアさんがお亡くなりになったとのこと。

「猫のしっぽ カエルの手」ベニシアさん死去、72歳…京都·大原で古民家暮らし

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddaab890e1ae3af5160b6e49125064ffd9078e05

 私は詳しくはないけれど、あの庭と生活に少しだけ憧れた。元はイギリス貴族のお嬢さんで、波乱の人生を送ってから京都に住まわれたとか。

住まいは日本の古民家を改築していながら、どことなくイングリッシュガーデンの香り。丁寧な印象の生活も素敵だけれど、真似する気はなし。私は虫が苦手な時点で庭いじりが無理。

 ただ私の母は庭いじりというか、土いじりを好む。私の実家には庭のような小さな畑のようなスペースがあり、まったくフォトジェニックではないけれど、季節の花を楽しめる。何年か前に撮った写真が残っていた。こんな風に発泡スチロールも平気で使うので、お洒落さでは勝負していない😅

              

 夫の実家(すでに存在しないけれど)の庭は、義父が手入れをしていて、居合切りの練習に使う竹が多かった。一方私の実家では、父は頼まれない限り手を出さず、母がひとりで雑多な植物を育てている。買ったものよりもらった物が多いかも知れない。

 母がそういう時間を持てるようになったのは、子育ても祖父の介護も終わった後だから、私の独身時代の記憶に母の庭はほとんど無い。

でも実家に行った時、木の枝にミカンを刺して、ついばみに来る鳥を眺めるのはいいなと思う。残りご飯を撒いていることもあるし、ノラ猫もやってくる。

 今年もそろそろグリーンカーテンになるゴーヤを植えて、夏にはお裾分けしてくれるのではないかな。ヨーグルトと蜂蜜で苦みのあるスムージーにすると体が喜ぶ。つい先日も、庭でとれたトマトをくれた。

             

 なんてことを考えていたら、母がベニシアさんとダブってきた。実家は庭にも玄関にも室内にも植物がたくさんある。いつか母がいなくなったら、世話する人が居ないなあと考えた。

決してセンスのある庭ではないし、都内のほんのわずかなスペースではあるけれど。もしかして我が母は、なかなか丁寧な暮らしをしているのではあるまいか?