いつか愛せる

DVのその後のことなど

手術話③_全身麻酔のこと

 入院する前に動画と問診で全身麻酔の説明を受けた。私は「患部は鼻だけだし」と簡単に捉えていたけれど、わかるにつれて「結構大変だ~」とあせった。多数の合併症の可能性を聞かされた上で、確認書にサインもさせられる。

 案内には、当日の絶食の他に「手術が決まったらすぐに禁煙を」とも書かれていた。たばこを吸う人は手術の後に咳や痰が多く、肺炎を起こしやすくなる。傷の痛みも強く、術後の感染率が高く傷口の治りが悪くなる。と恐ろしいことの羅列。私はタバコを吸わないので気が楽だった・・・・・なのに。

手術が終わってから吐き気に苦しみ、翌日主治医に言われた。「ああ、たばこを吸わない女性に吐き気が起きる率が高いんですよね」と。なんですと? それ聞いてないしどこにも書いていない。たばこは吸っても吸わなくても😰苦しむのか。でもリスクを減らすためにはやはり禁煙推奨・・・

 さらに、入院してから別途渡された手術室からの説明書に「一時的に自力でお小水を出すことが出来なくなります。そのために、お小水の管を入れさせていただきます」とあった。「それも聞いてないよ~」義母が入院中につけていた尿カテーテルを思い出した。けれどなぜか私には装着されなかった。人によって違うならそう書いてほしい😠

               

 手術当日の話は別途書く予定だけれど、術後、全身麻酔に関する私の特殊事情を知らされた。私の顎は小さく喉は狭いらしい! うん、顎も口も小さい自覚ある。横から見たら顎どこ? と思うくらい短いので、顔は太るわけにいかないと思っている。

 麻酔中の酸素の通り道を確保するため、口からチューブを挿入される。それは麻酔が効いてから行うので本人は何もわからないけれど、グラグラしている歯があると欠けたり抜けたりすることもあるらしい。

 そのチューブを私に挿入する際に、麻酔科医がひどく苦労したという。だから「もし今後また全身麻酔の手術を行うことがあったら、事前に医師に伝えてください」ですと。はい、でももう二度とやりたくないです。

苦労したせいかどうか不明だけれど、手術後に私の下唇は少し切れていた。お高めのリップクリーム持って行ってよかった。

 術後、30分程度で麻酔から覚め、覚めてから病室に戻される。まだその際は動けないのでストレッチャーで、酸素マスクも付けている。普通の睡眠なら、どの程度眠っていたか何となく体感できるのに、全身麻酔は眠った次の瞬間に目覚めたとしか思えない。一瞬前まで元気だったのに、気付けば鼻は塞がれて口でゼーゼーと呼吸し、経験したことの無いレベルでものすごくダルいし眠い。

 ラウンジで待機していた夫に「お疲れさん」と声を掛けられたことは、辛うじて記憶にある。でも凄まじい眠さとダルさと、そして始まった吐き気。私は夫の顔を見てただひと言「気持ち悪い!」😂と発したらしい。付き添いの家族はそこで帰宅し、本人は病室に戻される。数時間はトイレにも行かせてもらえない。自分では動けるつもりでも、力が入らないでヨロヨロ転ぶことを、病院側はわかっているから。

しばらく声が枯れるかもしれないとも解説に書かれていたけれど、どうせ鼻にあれこれ詰められていてまともに話せない。枯れていたかどうかも不明だった。