いつか愛せる

DVのその後のことなど

母は終活に熱心

 先日の鎌倉旅行のお土産を持って、久しぶりに自分の実家へ行った。父は入院していて弟は仕事で、いるのは母だけ。かつて義母が「ご両親が元気なうちにたくさん会いにいってあげてね」と言ってくれたことを思い出す。

なんとなく「お義母さん、今日は自分の実家へ行きますよ~」と、天に向かって呟いた。

 陽気の良い時期は自転車がいい。もう存在しない義実家は10分で行けたけれど、私の実家までは50分程度かな。それでも、自分の実家に日帰りできるのは恵まれている方だよね。

幹線道路には川が1本と交差する道路が2つあり、3つの坂道を越える。若いころは自転車を立ち漕ぎして頑張ったけれど、もう無理。今は電動アシスト付き自転車が私の味方。

             

 私の母はかなり前から終活に勤しんでいる。断捨離のおかげで、たくさんある収納場所には余白が増えてきた。私の母なのにマメだ(いえ😓あの母の娘なのに、私がXXX)

以前にも聞いた説明をまた聞かされた。「お父さんの通帳はここで、自分の通帳はここ。現金は金庫で、金庫の鍵は・・・」実は信用していた知人に現金を盗まれたことがあり、結構慎重になった。

「保険の書類はここで、延命処置を拒否する内容はこの手紙に書いてある」

 そこまでしても、色々不安があるらしい。貯金が足りなくなれば家を売らなくてはならないこと、名義は父だから母の一存では動かせないこと、私たちに迷惑をかけたくないから、動けなくなったら地方の安い施設に入れてほしいこと、etc.

弟は「その時になってから決める」と言って相談相手になってくれないので、私に話したいらしい。いざという時、面倒がらずに動いてくれるのは、弟より私の方だと思っている様子。(経験値もあるし)

それにいくつになっても我が子が心配らしく「あんたは苦労したから晩年には少し楽してほしい」とこぼす。

 でも家のことは、今住んでいる弟に決めてもらわないとね。だから「お母さんの希望だけ遺言に書いておいて」と言っておく。母名義の財産はないので、通常の遺言書にはならないと思う。でも「こうして欲しい」と書いてくれれば、いざという時にそれを見て動ける。私がいちいち弟と相談して承認をもらわないと動けないのでは、揉める可能性だってあるし時間がかかる。

 あの世代の女性に多いのかなあ、母も義母も同じ。自分の夫よりは長生きして面倒を見なくてはと思っているし、単純な自分の希望はまったく口にしない。母は私と弟が将来どうするのかを聞かないと、自分のことを決められない。(ああ、共依存の香りがする

いやまずお母さんの希望を言って。家を売るのかどうかに私の意向はいらない。仮に私に残すものが何も無くなっても、それはお父さんとお母さんの責任じゃないから。例え私が将来生活保護をうける身の上になったとしても、だよ・・・くらいに言わないと駄目っぽい。

それに、私はもうすぐ宝くじの1等を当てるから!😊