いつか愛せる

DVのその後のことなど

弱ったので強さについて考えた

 このところ心身が辛いなあと思いながら、また「強さ」について考えました。私は過去にいろいろ経験したおかげで少し強くなれたと思っていましたが、実はあまりに微々たる成長で。数ミリし変わっていず誤差の範囲だと感じて残念!

 

◆人より1時間長持ちする勇気 ちょうど先日お気に入りの漫画の記事を書きましたが、強さにまつわるエピソードを思い出しました。7つの黄金郷(エルドラド)のシーンのひとつ。双子のオリビエとエロールは命を狙われたゆえに、海で育ちました。我が子を守るため、父親が腹心の部下である海賊ドレークに託したからです。ある日、父母を恋しがって泣く双子にドレークは「海の勇者に必要なものは何ですか?」と質問します。双子は泣きながら「体力と、人より1時間長持ちする勇気」と答えます。日ごろからそう教わっていたのでしょう。

             

◆少しだけ限界を超える 1時間だけでいいんだなあと思いました。超人的でなくいい。状況を変化させる可能性を生み出す大切な1時間。それは元からもっているものでなく、「もう限界だ」と自分が感じたところからの1時間なのだと今、考えました。自分の限界を少しだけ超えた部分が成長。成長できることが強さなのかな。(何十年経ってもこんなことを考えさせてくれる7つの黄金郷😊読んでみたくなりませんか?)

◆弱さを認める 弱さを認めることも強さだ、と思います。私はもともと自分を強いとは考えませんでしたが、かつて共依存におちいったくらいなので「自分がやらねば」と無理をしました。それは弱さを認めないのと同意かも知れません。特に肉体的な強さを持つ男性には、弱さは認めにくいことが多いでしょうか。歯を食いしばって頑張るべき時はありますが、それは自分の限界を知った上で成長する場合。弱さを認めない無謀な頑張りだったから、私は一度は壊れたのではないかな。

◆夫を見て思う 我が夫は強さを持つけれど非常にアンバランスに見えます。いざという時パッと開き直る、俗にいう「ケツまくる」のが早いです。窮鼠猫を噛むようなその状態では何も恐れず、ある意味最強。喧嘩や格闘技に向いているのかもしれません。でも見方を変えると「自分が弱い状態でいることに耐えられない」ということではないか。(と本人にも話しました)

さっきの海の勇者の例えだと、人より1時間長持ちするのでなく、真っ先に半分自棄で海に飛び込むような勇気です。夫はファーストペンギンになる素質はあると思います。それは瞬発的な強さでしょうか。

 

 自分の弱さを認めるのはしんどい。絶望的な気分になります。でもそこを通らないと成長しないのかも知れません。強さの比較は他者ではなく、昨日までの自分ですよね。

 マグロのように長く長く泳ぐ魚は、瞬発力とは別の筋肉が発達しているとか。人生にはそういう筋肉も必要なのだろうと思いました。