いつか愛せる

DVのその後のことなど

母があった詐欺の話⑤「油断と不安」

 私に余裕がなく実家から遠のいている間に、事態は展開していました。母は女性Xからうまい話を持ち掛けられ、数回お金を渡したそうです。

◆セオリー通り はじめは少額できちんと返してくれたようです。でも最後に現金を預けた以降は予定日を過ぎても戻らず、催促しても言い訳してかわされ、そのうちに彼女は雲隠れしました。

第三者が介入していたこともわかっています。母は相手を含めてSNSでやり取りしたことがあるようです(彼女が第三者を偽造した可能性もありますが)。ですから彼女自身が企てたのか、彼女も一緒にはめられたのかは今も不明です。でも仮に彼女が被害をうけていても、謝罪や説明もなく蒸発した時点で母にとっては加害側です。

◆なぜ母は引っ掛かったか 母は名義貸し詐欺にも狙われた経験がありますが、自分の判断で何とか回避できました。それに明確に女性Xを信用したわけでもありません。勝手に2階に上がられて以降、タンスに入れていた封筒から1万円減っていたこともあるそうです。母は「自分の勘違いかもしれない」と言って追及はしていません。

なのにやはり心の隙を衝かれたのでしょうね。父が要介護状態になり、医療費もかさむようになって「少し取り戻せれば」という気持ちがあったそうです。

           

(クリスマスローズの花言葉は「私の不安を和らげて」「いたわり」「中傷」など)

◆弁護士 親類縁者に弁護士はいませんので、伯母が亡くなった際の相続等でお世話になった弁護士に頼んだそうです。その弁護士さんには私も一度会っていますが、この件の依頼は母がひとりで行きました。。都内の一等地にある事務所に所属していて、こんな小さな案件に関心があるとは考えにくいと思います。騙される心配はありませんでしたが、しばらく放置されたような印象をもちました。

◆2つの案件 母に契約書を見せてもらうと、2つの案件に分かれていました。1つは、女性Xが私の実家に置きっぱなしにした荷物を処理してもらうこと:残置物撤去請求事件。もう1つはお金を返してもらうこと:出資金返還等請求事件です。

最初のころはまだ女性Xに連絡がとれていたようで、弁護士から彼女に荷物の引き取りを依頼していました。でも動きは無くやがて彼女は音信不通になりました。お金の件の詳細は後述しますが、結果としてどうにも出来ませんでした。

◆放置される不安 実は母の友人も同じ弁護士に依頼していました。そちらは土地の境界問題だそうで(一般的に嫌われる案件だと後に知りました)、ずっと何の進展も連絡もないとか。私も母も通常はどのくらい待つべきなのか知りません。でも少額であってもお金を払っている以上、こちらは立派なクライアントです。私は母に「儲かるお客と口うるさいお客を優先するはずだから、電話した方がいいよ」と勧めました。母はもともと催促など苦手です。しかも年配の方は士業の人間を無条件に尊敬しがちですね。私も本当の性格は母そっくりですが、この件に関しては気持ちを仕事モードにしていました。

 

(最近、副業に着手したためブログの更新頻度が減りました。弁護士とやり取りしたメールも転記しようと思っているのですが。気長にお待ちいただけると😅うれしいです)