いつか愛せる

DVのその後のことなど

母があった詐欺の話(11)着手金は戻るのか

 前の記事の続きです。弁護士への依頼を解約するために、それまでの依頼内容の処理の程度について協議するやり取りです。弁護士側の解釈が返信されました。

◆まだ方法はある? 私が解約理由のひとつとして「〇〇さんから別のご提案もないため、上記以外に方法は無いと判断致しました。」と書いたことへの反応なのか定かではありませんが、こう返ってきました。「当職としては、将来の強制執行なども可能になるため債務名義を取得して権利を確定しておくべきとも考えますが、回収可能性が高いとは言えません。したがって、出資金返還についてこれ以上請求しないというご判断について特に異論はありません。」

 いつか強制執行する気になった場合のために権利を確定しておける、という意味のようです。でも母にはもうそのつもりはないし、私も勧めません。

            

(ツクシの花言葉は「向上心」「意外」「驚き」など)

◆残置物撤去請求 こちらについて私は全額支払う考えです。そこは弁護士側も同意見ですが、理由は少し違いました。「残置物請求に関しては内容証明を送付し、電話対応もし、期間経過により所有権放棄となり処分可能となりましたので、着手金の返金は考えておりません。」との返事でした。法的な意味で処分可能にするところまでが弁護士の仕事というわけですね。私はしつこく書いていましたが、弁護士は女性Xから荷物の返却を求められた場合のことにはふれていませんでした。法的に処分可能かどうかは、相手にはほとんど無意味でしょう。気になりましたがもう追求はやめました。というわけで、着手金20万円+報酬10万円(税別)を支払います。

◆出資金返還請求 実際に返還請求はしてもらっていないので、私は相談料以外の返金を求め、弁護士さんも着手金は返金すると言ってくれました。相談料についてはこう書かれていました。「△△様(←母の名前)からの電話対応や××様(←私の名前)からの質問対応などについて弁護士費用を請求させていただくことも考えましたが、当職の時間単価で計算すると返金額が少額になります。」とのこと。事務処理も含めて弁護士さんの時給は高いのでしょうね。母は叔母が亡くなった際の面倒な相続でも同じ弁護士さんに関わっていたため「今回限り着手金20万円(税込み22万円)を返金させていただくことをご提案いたします。」と言ってくれました。

◆知らなかった事情 弁護士さんからのメールに「やりとりしたLINEの確認」という言葉があり、私は「あれを読んだの!?」と驚きました。母は女性Xやその知人とチャットした画面を印刷して、弁護士さんに渡していたのです。お金を渡した証拠になりえるとは思いますが、私は同じものをチラッと読んですぐ解読を諦めていました。

 私は自分がガラケーユーザーでSNSをやらず見慣れていないせいもありますが。とにかく誰が誰に何の話をしているのかさっぱりわかりません。母は主語や目的語をはぶく癖があり、普段の会話でも私はよく「誰が?」「何を?」と突っ込んでいます。あのやり取りを全部読み内容を理解するのは、大変な労力が必要でしょう。弁護士さんに同情しました。

 その苦労があったにもかかわらず、相談料をとらずに着手金を返金すると言ってくれたので、もう突っ込む気はありませんでした。文章だとわかりにくいと思うので、近日中にかかった費用と返金についてまとめますね。