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DVのその後のことなど

母があった詐欺の話⑩「解約を決める」

 弁護士さんとの契約を中途解約することにしました。前回のお話はこちら↓です。

情報を整理して母に伝え考えた結果、①残置物撤去請求(=置きっぱなしの荷物どけろ) ②出資金返還(=お金返せ) 2件の依頼ともに解約することにしました。

               

解約する理由

  • 訴訟の負担(費用、相手の居所調査、精神的負担が長引くこと、等)
  • 訴訟で出資金が戻る可能性は極めて低い
  • 逆恨みによる反撃の危険

 すでに父が要介護状態になってきたため、母は裁判にかかわっている場合ではありません。それに相手を追い詰めてしまって逆恨みされては困ります。女性Xの交友範囲にどんな怖い人がいるかわかりませんので、危険は回避します。

◆弁護士への説明 下記のように伝えました。

 〇〇さん(弁護士名)にお教えいただいた情報により、警察へ行くことはほぼ無意味だと認識しました。法的な手続きでは損害賠償請求でも支払督促でも、訴訟提起が前提になると知りました。また相手は生活保護受給者のため強制執行できる本人名義の預金や債権は無いはずです。〇〇さんから別のご提案もないため、上記以外に方法は無いと判断致しました。

 最後の1行にちょっぴり皮肉も込めましたが、仕方ないのでしょうね。ドラマのように弁護士から働きかけてくれるのでなく、こちらがやりたいことに代理で動いてくれるのが弁護士だと、何となく理解しました。手取り足取り教えてくれる暇はないのでしょう。

◆解約による返金請求 そうなると次の私の関心は、母がすでに支払ったお金を取り戻せるかどうかです。弁護士からは女性Xに電話と書類を一度送っただけで、荷物は母が自分で処分したし、出資金は一銭も戻っていません。ですので明らかに中途解約です。ただ結果が出ていない件でも、弁護士が動いてくれたことに対する報酬は払う必要があります。委任契約書には「精算は処理の程度について協議」と書いてありました。処理がどこまで進んだか弁護士と依頼人で協議して明確にするのだと思います。

 これが私自身のことなら「払った費用の一部を返せなんて😓言いにくいわ···」となるのですが、不思議なことに母の代理だとむしろ「絶対請求するぞ~」と燃えました。

◆解約前の料金 事前に払った着手金は、1案件20万円 × 2案件で、40万円。それとは別に解決した際に報酬を支払う契約です。「残置物撤去請求」の報酬は10万円と決めてあり、「出資金返還請求」は戻ってくる金額によって変わります。ちなみに弁護士に相談した回数は以下です。

  • 母が相談のため対面でご対応いただいた:2回
  • 私(代理人)がメールの質問にお返事をいただいた:3回

 実際のメールのやりとりはもっと多かったのですが、他は事務対応なので弁護士の知識を要する返信は3回とカウントしました。もし自分のことだったらこんな自分本位な(でも正当です!)カウントは出来なかったと思います。

◆返金請求 私が弁護士さんに送った請求の内訳です。案件ごとに処理の程度を明記し、返金してほしい根拠としました。

①出資金返還等請求事件 請求はしていない。方法について相談にのっていただいたのみ。→着手金40万円(消費税別)から相談料以外は返金されると考えております。

②残置物撤去請求事件 告知書類を送付してくださったが撤去はされず、母が〇〇さんに可否を確認し自ら撤去。

→撤去した物の返還を求められた場合のご対応費用が含まれるため、契約書の通り10万円(消費税別)はお支払いするものと考えております。

◆こちらの意図 私は母が処分した荷物を相手が「返せ」と脅してくる可能性を心配しています。弁護士が一度「対応します」と言ったことを盾に、万一の場合は追加料金なしで何とかしてもらいたいと思いました。ですので予定通り、②に対する着手金と10万円の報酬は保険として払うべきだと考えました。

そうして「①出資金返還等請求事件」は、相談料以外は返してね。「②残置物撤去請求事件」は予定通りお支払いします・・・と考えますが、内容に齟齬ありますか?

という内容のメールを送りました。