いつか愛せる

DVのその後のことなど

お隣の工事が始まり視界が変わる

 1年くらい前から空き地になっていた我が家の西側に、とうとう家(?)が建ってしまいます。工期が遅れているのか休日まで工事したりして、大工さんも働き者。

 

◆うれしかった借景 私たちが今のマンションに入居当初、西側には古風な平屋があり庭に大きな柿の木が植わっていました。我が家は3階にありますが、廊下から見る借景がすてきだったのです。季節ごとに柿の木が姿を変え、鳥もよく来ていました。

 そう言えば結婚して最初に住んだテラスハウスも、借景には恵まれていましたっけ。狭い道路をはさんだお向かいの庭に桜の木があり、居間にいながらお花見できたのです。(DVの中だったのでお花見中のメンタルは最悪でしたが)↓

 

◆廊下から見えたもの 今のマンションの西側が平屋だったおかげで、廊下からの見晴らしも抜群だったのです。常にスカイツリーが見え、冬の晴れた朝には遠くに富士山も見えました。夏には河川敷で行われる花火も見えます。低い位置の花火までは無理ですが、観覧には廊下が特等席だったかも知れません。

           

◆窓から見るスカイツリー 西向きにあるのはキッチンの小さな窓だけです。でも炊事しながらスカイツリーを眺められるのはお得だったと思います。雲が厚い日には見えなくなりますが、お天気によっては途中に雲がかかるのです。ツリーの頭だけ雲から出ていたりして、まるで山の風景のよう。夜はライティングを楽しみました。コロナ過に入ったころには、エッセンシャルワーカーの方々への感謝を込めてスカイツリーをブルーに···というニュースを聞き、本当に全体がブルーだなあと確認しました。

◆工事の始まり 土台のコンクリートを見たとき、その建物は「結構大きい」「庭は我が家とは逆側」らしいと判明しました。つまり建物はこちらのマンションと至近距離になり、視界はほぼ塞がれます。🥲さようなら冬の朝の富士山。さようなら夏の花火。さようなら毎日のスカイツリー。すでに窓からも廊下からも何も見えません。工事の人から丸見えになりそうで、我が家のキッチンの窓は閉めっきりです。せめてあちらの窓が、我が家の位置とはずれてくれますように。

◆諸行無常 街の新陳代謝のひとつなので仕方ないですね。そもそもあの古い平屋に住んでいたお爺さんは、施設に行ったのか亡くなったのか。窓を開ける季節には、大きな咳が聞こえていた時期もありましたっけ。夫の実家と同じだなあと思い出しました。売って新しい家が建って、すでに私たちの知らない新しい家族が住んでいます。

◆得るものに期待 失うばかりでなくいいことは無いかしらん。少なくとも西日を防げるので、夏の午後の暑さが軽減するかも。他に無いかな。個人宅かアパートかもまだわからないけれど、1階に安くてお洒落なカフェなんかできると嬉しいです。あるいはこちらと友達になれる人が入ってきて♡運命の出会いをするとか。

 取り合えず。大工さんの残業や休日出勤があると、ノイズが入ってしまい内職の録音に支障が出るのですよ。金づちトントン🔨 くぎ打ち場バシュッ!バシュッ!