いつか愛せる

DVのその後のことなど

義母からのメガネと香水の思い出

 視力の低下が激しい。ううん、老眼が進んだと言うべきか。仕事用のメガネ(近距離と中距離に対応)をかけてもパソコン作業が😂辛い。

そう言えば、これは私が初めて作ったメガネ。それまでは読書する時だけ100均で買ったメガネを利用。そんな私に「ちゃんとしたメガネを作りなさい」と言って資金提供してくれたのが、まだ入院前でそこそこ元気だった義母。もう7年くらい前だった。

 あのころの私は、よく義母のかわりに食品の成分表示や注意書きなどを読んだ。私自身はすでに老眼で見えにくくなったと感じていたのに、義母には「よくそんな小さい字が見えるわねぇ。目がいいのねぇ」と言われたっけ。

 香水のビンに書いてある字を必死に読んだこともある。義母は香りに敏感で、衣類にはあまり拘らないけれど香りをまとう人だった。自分でデパートに行けなくなり香水を買えないと言う。

「通信販売で買いましょうか?」と言うと、使用済みのビンを見せてくれた。私自身は若いころ安価なコロンを試した程度で、香水のことはまったくわからない。メーカーとは無関係にある香水の種類のことを、そのとき初めて知った。

「これと同じのがいいの」と言われたビンに書いてあったのは「parfam」

「パルファムって書いてありますね」

「え~? 変ね。一番いいやつでトワレ(toilette)のはずよ」

「でもパルファムって書いてありますよ~」

            

 読めない義母とわからない私🥺の、不毛な会話も今は思い出。検索してみると一番濃度が高くて高価なのは「parfam」らしいので、義母が使っていたのはパルファムに間違いない。

そういえば「良かったら使って」と、シンプルなディオール(DIOR)の化粧ポーチをもらったな。後に社給スマホと充電器入れにしたけれど、1年くらいで表面がはがれてしまった。私にくれる前に長期間仕舞いっぱなしだったのかなあ。

 そんな風に義両親からもらった物をひとつずつ手放すのは、何とも寂しい。これが自分の両親が亡くなった後だと、さらに切ないのかな。でも自分の親からもらった物(物理的な物に限らず)は、数が多いから減っても大丈夫かな?

 とにかく、義母に作らせてもらったメガネをもう作り直さなくてはならない。レンズだけ替えて済めばうれしい。眼科に出入りの業者さんに頼んだメガネは、フレームだけでも高価だった。自腹だったら選べなかったと思う。

安価なメガネに替えようか迷うところだけれど、7年も保ったこのメガネはやはりコスパもいいと考えるべきか。改めて義両親に☺️感謝。