いつか愛せる

DVのその後のことなど

あしたのジョー視聴の続き

 連載開始55周年記念の無料配信を見続けている。ジョーがプロボクサーになって力石に向かうところ。やはり力石のテーマ曲もいい。52話までだから対力石戦で終わる。続きも観たくなってしまう。

 手抜きはあるけど当時としては絵が丁寧な気がする。風景や表情には違和感がない。足元の見えない歩行シーンだと「滑ってる」けど。きっと絵で体を上下させるのが手間なんだろうな。

声優の使い回しが激しくて、毎回レギュラーの子どもたちが脇役やボクシングの観客をやっていたりする。それはそれで面白い。あとなぜか途中で白木葉子の声が変わった。

 一匹狼で育ったジョーが、ドヤ街の人たちの愛情をうけて変化する。これが無かったらジョーは悪の道を進んだと思う。そして友情も存在する。なぜか恋愛には疎い。

 マンモス西がダウンした時、紀子の応援(実は子どもたちが仕込んだニセモノ)以上に、リングサイドで涙ぐむジョーの声援で立つことができた。こんなシーンがあったのは忘れていた。彼にはジョーの友情が最強らしい。

 そして力石とジョーの関係。もう愛情と呼びたくなるほどすごい勢いで惹かれ合う。「憎いあんちくしょー」がやがて正式な「ライバル」に。ウルフ金串戦でダウンしたジョーに、いつも冷静な力石がリングサイドに駆け寄って叫ぶ。ジョーを起き上がらせるのはやはり力石。我が家では「恋人か!!」とツッコミながら観た。

 互いにずっときつい言葉を発してきたのも、絶対に俺に挑んで来い、という感じ。やがて力石はジョーを「本物だった」と認め、ジョーと戦うため限界を超える減量を始める。力石は少年院にいたころから白木葉子に惹かれていた(←今回の視聴でそれに気づいて何だか意外だった)けれども、葉子ですら力石を止められない。

 ジョーと力石は互いをすごく信頼している。子どものころは、こういう2人の関係を理解できなかった。ライバルであり親友という関係を私はもっていない。だからちょっと憧れる。そういう関係には緊張感があって、いつも一緒にいたら安らげないとは思うけれど。

               

<以下は私の妄想>

 もし力石が死ななかったら、このふたりはどうなっただろう? 今度はジョーが体重をふやして再戦しただろうな。何度か戦ってようやく気が済んで、それからそれぞれの階級でチャンピオンを目指しただろうか。

 ボクサーが現役でいられる期間は短いから、年上の力石が先に引退する。彼は白木葉子と結婚して白木ジムの代表になったかも知れない。葉子はジョーと力石の両方に惹かれていたと思うけれど、一緒に仕事をしたり結婚相手にするなら力石だと思う。

 でも。そんな風になったら魅力はなくなる。チャンピオンになることより、命を燃やして戦うのがふたりの魅力。

それに、パンチドランカーになったジョーを見たくはない。試合のしすぎでジョーの鼻がつぶれたら悲しいし、歳をとって太ったり頭が薄くなったジョーも見たくない。