会社が入っているビルの1階の多目的トイレに、オストメイト(人工肛門や人工膀胱の手術を受けた方)対応の工事が始まると告知があった。
多目的トイレには批判的なニュースが多く、不届き者の利用を恐れる点は私も同様に思う。でも身体的理由で不便のある人の必要を満たすのは良いと思っている。
それにしても、今の会社は世の中の流れへの反応が早いなあ。
業界の加入団体の代表からか、あるいは総務省からか、指導のメールが上に届いているみたい。私はそれを読む立場にはないけれど。
コロナ過に入ったときも、すぐテレワークが始まった。はじめは通信の準備が不十分で接続が切れやすかったりしたけれど、間もなく落ち着いた。第二波、三波、四波と政府の発表がある度に社内で対策会議が開かれ、出社状況の見直しが行われた。
それは臨機応変で良いことに思える一方、自分で決められず前に倣えの日本的なやり方っぽく、じれったい印象も持った。だって翌月から出社回数が減るのも増えるのも、政府の発表次第だったから。
例えば人流を減らすことが正しいなら、自社だけの判断で出社OKとするわけにはいかないから国の判断に従う。それは良い。
でも国(を動かす人)の判断が正しくない場合は? その場合、一々待って従うこのやり方は最悪。そして今の日本は何だか微妙に思えてしかたない。本当に自国のために判断しているのかな。他国の何かにおもねっていないかな。
ところで私も多目的トイレを利用したことがある。通常の女子トイレが掃除中だったとき。通勤時で急いでいたのですみません😅
かなり前だけれど、多目的トイレがあればいいのにと思ったこともある。それは、ベビーカーに赤ちゃんを乗せたお母さん(?)がトイレに入っているのを見た時。
その女性は自分がトイレを使用中、5センチ程度開けたドアのすき間から片手を出し、その手をベビーカーに添えていた。誘拐対策か。
しかもその手で微かにベビーカーを揺らしてあげていた。赤ちゃんは寝ていたのかな。中がチラ見えするリスクより我が子の安全をとる、母は強し。
でも私は女子トイレに入った瞬間、ドアから伸びた手とベビーカーを見てギョッとした。そこまでやらなきゃならない日本になったのかと思った。
こういう場合にも多目的トイレは役に立ってくれるはず。
つまり多目的トイレの存在自体は便利なもの。問題があるのは使い方や管理といったソフト面なんだろうなあ。