いつか愛せる

DVのその後のことなど

線路沿いの家にはもう住まない

 結婚して最初に住んだ家のことを書く。カテゴリーは「引越しとマンション」に入れるけれど、実はマンションではなくテラスハウス

結婚前に夫と一緒に新居を探した。私はまだ決める気はなかったのに、直々に案内してくれた大家さんに、夫が「いいですね」と言ってしまった💦 多分、屋根のある駐車場付きだから。建物は古いし駅から徒歩15分、近くにはお店が何もない。後からわかったことだけど、ゴ⚪︎ブリの多発地帯でもあった。

でも何よりの問題は、家が線路沿いに建っていたこと。しかも線路の方が1階よりも少し上にある。

          

 線路に面しているのは1階のトイレとお風呂場なので、リビングはそれほどうるさくない? とんでもない。電車が通っている間はテレビの音がまるで聞こえない。新婚初日の明け方は、一番電車とともに目が覚めた。起きる直前には、雷や大地震の夢を見る。それほど音が大きい。しかも夫は変に耳がいい。よくブーンとかキーンという機械的な音もしていたとか。

 さらに音だけでなし。振動・風圧もガンガン来る。お風呂の扉はよくある二つ折りになるタイプ。閉めた扉が電車の振動でガタッと開いてしまうことがあるので、入浴中に電車が通るとビクビクした。しかもお風呂の窓は電車から見えそうで、ほとんど開けられなかった。

あるいは風圧。台所の窓は線路には面していない。なのに窓を開けていると、風圧で掛けてある布巾が飛んでしまう。台所の窓も開けるのをやめた。

 すごいストレスだったはずなのに、体を壊さなかったのは若さのおかげかな。そのストレスがDVの一因だったのかどうかもわからない。多分、関係ないかな?😓 静かな所に引っ越した後も変わらなかったし。

 人間の身体は意外に順応性に富んでいる。朝晩のラッシュ時には5分おきくらいに通る電車の音を、段々耳が認識しにくくなった。聞こえているのに聞こえない。関心のあるテレビを見ている時だと、音が聞こえなくなるので「ああ、電車通ってるなあ」と気付く程度。一番電車で目が覚めることもなくなった。目覚ましの音は聞こえるけれど、電車の音には耳が反応しない。

 私たちはそこに6年くらい住んだけれど、お隣に引っ越してきた家族は半年しか保たなかった。高齢のお父さんがストレスに耐えられなかったらしい。

でも年齢に関係なく、避けた方がいいと思う。余程防音や振動に対応した造りでないと。それでも風圧で、窓を閉めて生活する羽目になるかも知れない。

 買い物帰りに、線路沿いの建売住宅を見つけた。土地ごと買っちゃったら移動も難しいだろうなあ。割安だろうけど、よくよく考えてから買ってねーっ😃と思った。