いつか愛せる

DVのその後のことなど

今週のお題「餅」

◆母の出身地のお餅

 私の母は米どころのひとつでもある東北の出身で、お餅がおいしい。寒い時期にはあまり行ったことがないけれど、一度だけ母の実家でつきたてのお餅を食べたことがある。ぼた餅もあべかわも大根おろしあえも、美味しかったなあ。普段食べるお餅とは伸びがまったく違う。フォンデュ用のチーズかと思うほどよく伸びたし、お米の味がしっかりしていた。

おかげでお餅に関してだけは、私の舌が肥えた。安売りのお餅を買って「何?このプラスチックみたいな舌触り」とショックを受けて以降、お餅は少々お高めのつき立てシングルパックしか買わない。

 

◆好物のほんのり甘い豆餅

 母の出身地では、お餅やお赤飯、つまりお米に砂糖で甘みをつけることがよくある。私の好物は、ほんのり甘くて半月型の豆餅。あえて米粒が残る程度についてあって、つぶつぶの歯応えも好み。お醤油はつけなくてもいい。私の好物だからと、よくつきたてを送ってもらえてうれしかった。ついてくれる親戚も減ったから、私が生きている間にあと何回味わえるかなあ。

 そういえば亡き義母に、母の出身地のお赤飯をお裾分けしたことがある。義母は和食の料理人の娘だから食べ物にはこだわった。もしかして「甘いお赤飯なんて口にあわないかな?」と心配だったけれど「おやつみたいで美味しいわ」と言ってくれたっけ。

            

 

◆ご飯代わりのお餅

 お餅はほぼ常備している。もう毎日ご飯を炊くのが面倒で、たま~にしか炊かない。で、ご飯がなくて「パンも足りなくなった!」という時にお餅を食べる。私の日常の主食の一種が、普通の白いお餅か玄米のお餅。玄米を使ったお餅も微妙につぶつぶ感があって好き。

グラタン風の具の下にパスタ代わりのお餅を入れることもあるし、最近はよくおでんにも入れる。すぐ溶けてしまうので要注意だけれど、溶けたら溶けたでおつゆがトロッとして「まあいいか」と思う。