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DVのその後のことなど

総務の仕事「株主優待」と私の妄想

 本日も会社のネタです。私の所属は総務で、株主優待の管理もやります。年に一度カタログの中から好きなものを選んでゲットしていただくのが、この会社の株主優待のやり方です。

           

◆戻ってくる封筒 株主さんにカタログや優待品を送る作業は業者に委託していますが、あて先不明でカタログが戻ってくるのは自社の総務あてです。今年も数十通が「訪ね当たりません」等々の付箋が貼られて届いています。株主さんから「優待品が届かない」と問い合わせがくることもあるため、すぐわかるようにデータ化します。

◆住所変更もれの場合 多分、戻った封筒の何割かは、引越し&郵便局に転送依頼をしていないからです。ご本人が証券会社に該当名義の住所変更を出してくれないと、延々と古い住所に送られてしまいます。毎年同じ人の封筒が戻るパターンも多いのは放置されているからですね。期限を過ぎると優待品を受け取れなくなるし、こちらは管理の手間が増えます。封筒の中身が個人情報なので取り扱いが面倒です。早く変更手続きしてほしいものです。

◆名義人死亡かも 移転以外の理由だとすれば、名義人死亡かも知れません。しかもひとり暮らしの可能性が高いです。カタログは書留でなく普通郵便で送りますから、例え本人が死亡しても同じ住居に家族がいれば配達されるでしょう。戻ったということは、苗字が違うか空き家になったか家そのものが無くなったと推測できます。

◆妄想が始まる 「亡くなった人かなあ」と思うと、私の妄想が炸裂します。「古風な名前だから高齢者かな」とか。せっかく株を持っているのに、身内と付き合いが無いのかなとか。住所の地域は様々で、この会社の事業所の無い地域もあります。住まいも一軒家もあれば〇〇アパートもあるし、都内の△△レジデンスもあります。何となく経済状況を推測してしまいますが、都心の高級マンションに住む人が必ずお金持ちとは限らないし、逆も然りですね。

そう言えば今の株券は紙でなくデータのはずです。何も聞いていなければ、本人が亡くなっても身内は株の存在に気付けません。所有したことのない私としては、もったいないのひと言です。当選した宝くじを捨てるようなものですから。

◆素敵な株の使われ方 株は財産としての意味だけではないかも知れません。株主さんからの通信用ハガキにコメントが書かれていたことがあります。「夫が残してくれた株のおかげで毎年おいしいリンゴをいただいています」と。気持ちが🩷ほわっとしました。元社員株主のご家族なのかな。亡くなった夫さんから毎年プレゼントが届くようなイメージでしょうか。素敵な株の生かし方です。ちなみに選べる優待品のなかで一番評判のいいのが「りんご」です。(農業ではないので自社製品ではありませんが)

◆社内にいる株主 なぜか現役の社員株主の封筒まで戻ってきます。会社の人事に住所変更届を出せば終了だと思っているのかな? 株は別管理なのでそれは無理です。昨年「証券会社に住所変更届を出して」と伝えたはずなのに、今年もまた戻りました。一体どうしてやりましょう💢 本人に会ったことはありませんが、業務依頼のメールで名前は見かけます。「早く株の住所変更してくれ!」と書きたいのをぐっと堪えて業務の返信をします。