今、我が家のトイレにはセンサー付きストーブを置いてある。元は夫の実家のトイレ用に買ったもの。動くものに反応してスイッチが入ってすぐに温風が暖かい。動くものが無くなると2分でセンサーが切れる。
義母からトイレが寒くて・・・と聞いていた。夏の暑さ以上に寒さが大変だし危険なはず。すると、ちゃんと便利なものが売っていた。
小さくて邪魔にならない。センサーなら腰をかがめてスイッチを押す面倒がないし、勝手に切れるので消し忘れもない。介護家庭にぴったりで3千~4千円だったと思う。
問題は電源。古い家でトイレに電源が付いていなかった。仕方なく洗面所から延長コードで繋ぎ、つまづかないようガムテープできっちり押さえる。
でも困ったことにトイレのドアはコードが邪魔で閉まらない。ドアにコードを通す穴を開ける技術はないので、ドアを1センチほど開けっぱなし。元々あったカギは使えないので、引っ掛けるだけの簡易なカギをつけた。
ちょうどケアマネさんに言われた。カギをかけたトイレの中で気を失う高齢者もあるそうで、外から開けられる状態の方がいいと。1センチほど開いたドアから指を突っ込めば簡単にカギが開く。願ったり叶ったりだった。
念のためトイレのドアに、ヘルパーさん宛の貼り紙をした。「トイレのドアは完全には閉めないでください。ストーブのコードがあります」
ありがたいことに現在の我が家のトイレには電源がある。ドアとカギの問題は無く便利に使っている。
他に役に立ったものは何だったろう。義母が寒がりで肩掛けを探したら、天袋に引き出物でもらったらしい高級品があった。丈の短いちゃんちゃんこのような形で薄くて軽くて快適。そのまま寝ることも可能。
足元には100均で買ったボールを置き、足の裏を刺激するリハビリ。冷え対策に足先を入れるクッションも置いていた。バケツを買ってきて足湯をしてもらったこともある。
足首には夏もレッグウォーマーをつけていた。肌が弱いので内側がシルクのもの。これは今は私が受け継いで使っている。そういえば靴下のゴムがきつくて痛いと言って、履き口のやわらかいものしか履けなかったなあ。
逆に役に立たなかったもの。袖口や裾がゴムになっているパジャマは、脱ぎ着が大変で使いにくい。ひも靴は論外。
あと、せっかく携帯電話を契約したのにまともに使えなくて。説明書も小さすぎて読めないので、私は大きな簡易手順書をパワーポイントで作成した。携帯の画面そっくりの絵入りで作ったけれど、ほとんど見てもらえず・・・
そう言えば義母はガラケーが「重いわ」と携帯したがらなかった。え、これが重い? 今時のスマホより遥かに軽かったのに。
とにかく力が無くて、ビンやカンの蓋も開けられず、よく代わりに開けて「力持ちね~」と喜ばれたっけ。