いつか愛せる

DVのその後のことなど

義両親の退院の計画

 義父が足の指の切断手術から1週間後に退院が決まる。まずは退院当日のヘルパーさんのスケジュール調整とお金の管理。

 義父がひとりで家にいる心配はいろいろあったが、私が入院前から特に気になっていたのはふたつ。ひとつは朝の薬を飲み忘れることで、誰かに声をかけてほしくても朝から入れるヘルパーさんが足りない。

 もうひとつは義父がもう自分でふとんを敷く力が無くなってきていたこと。ベットは嫌がっていたけれど、もう施設に入るか介護ベッドにするしかない。

このころには介護保険のポイントを使い切っていて、いかに安いベッドを探し他の何を省くか、ケアマネさんも苦心されていた。(もちろん実費ならいくらでも支援をうけられる)

            

 義実家から手を離すと決め、義両親の通院や退院にはヘルパーさんが同行してくれる。でも何かひとつ動いてもらうために、ヘルパーさんのスケジュールを決め病院や介護タクシーへお金をいつどうやって払うかを管理しなくてはならない。私は仕事を休まなくて済む代わりに、その労力とストレスを負う

本当はそれすら手を離すべきだったのかな。でもそうすると、他の人たちが自分の業務範囲外までやる羽目になる。例えばケアマネージャーが直接病院とかけあって退院スケジュールを決めるとしたら。多分、ルール違反だ。

夫は「病院なんかに電話するとまたお前に連絡がくるからしなくていい」とも言ったが、どうしても完全には離しきれなかった。

 私はこの間にも夫の体調をよくするためにあれこれ動き、あるいは義実家の売却相談のために不動産屋へ行ったり、老人ホームの資料を多数取り寄せたりしていた。いつも寝不足で疲れていたと思う。

 

 義父の退院日、同行してくれたヘルパーさんが報告の電話をくれた。義父は歩きにくくてつかまり歩きしか出来なくなっていた。指の切断の影響もあるかも知れない。ふとんは夕方から入るヘルパーさんが敷いてくれるとのことで、オムツも替えてくれる。次回通院日のスケジュールも聞く。

このヘルパーさんはベテランでリーダー格の人。やはり経験豊富でないと病院の付き添いは難しいのかも知れない。何があるかわからないから。

 その後ケアマネから電話あり。通院の件を聞かれ、またヘルパーさんの同行を依頼。ベットを入れる件は、次の日曜日に私が行って義父に了承をとる予定。

 

 ヘルパーのリーダーさんは義母に会った様子を教えてくれた。まったく動けない様子だったとのこと。声をかけても、よく知っているヘルパーさんだとなかなか気づけなかったという。コルセットをつけた時に動けるようになるかどうか。

このヘルパーさんは「その病院に行くついでがあったから」と言ってはいたが、義母に会ってくれたのはまったくの善意だと思う。ありがたくて頭がさがる。