探したわけではないのにたまたま今日も見つけてしまった、性犯罪ネタのニュース。ちょうどいいから続ける。
性暴力加害者の男が語る「性欲が抑えきれなくて……」の嘘 性欲の問題に矮小化しようとする捜査機関の問題点〈dot.〉
https://news.yahoo.co.jp/articles/1495ad1f00827af10248d93deea51eac3e966d92
性暴力の原因は性欲を抑えられないからではない、という言説は私にとっては「何を今さら」な情報。20年以上前、ＤＶ情報ウォッチャーだったころに知った。暴力も性欲も抑えられないのではなく、相手を選んで行われていると。そうでなければ人前でもそういう事件が多発するはずなのに、そうなってはいないから。
ただその言説を強化しているのが加害当事者ではなく、警察をはじめとする世の中だとの説が上記の記事。
一方、肉体の反応でどうにもならないこともあることは、認める。たまたま遭遇したこともある。
私が中学生のころか高校生のころかは忘れた。とにかく重たい皮の学生カバンを持って通学していたとき。電車はいつも通りの殺人的ラッシュ。
私の斜め前、超至近距離にいたのは、多分高校生男子。乗り込む際に入り口側の人たちにぐいぐい押されて、私は斜めから彼に頭突きしたような状態。私のカバンが彼の足の間にはまってしまったことに、私は気付いていなかった。電車が発車し自分の立ち位置が安定してきて気付く。
両手でカバンの取っ手を握っている私の手が、彼の股間に当たりそうになっている。離さなくては。私は身動き取れないほどの混雑の中で、何とかカバンを彼の足の下から出そうと引っ張った。でもなぜかカバンはまったく動かない。ゆれる電車の中、両手で力いっぱい引いても駄目。
どうやら彼が両足を全力で閉じているらしい。なぜ？なぜ？なぜ？ 当時はさっぱりわからなかった。もしかして私の引っ張る力が、カバンを持ち上げる方向に働いてしまったのかな。余計にカバンを、彼に押し付けてしまったのかも知れない。
・・・・・あれは彼が変人なのではなく、きっと動けなかったんだよね。そういう不可抗力を責める気はない。
彼がどの程度困っていたかは知らないけれど、とにかく彼の意志は肉体の状態を凌駕した。彼は痴漢にはならなかった。
それが犯罪を犯さない普通の人の反応。彼にとっても私にとっても、あれは不幸な事故だった。一方で、揺れにあわせて手や下半身を押し付けてくる奴とか、何か勘違いしてこちらの手を握ってくるオッサンのことは💢人間だと思わないことにした。
