いつか愛せる

DVのその後のことなど

望みを言えない女の子

 共依存の記事を書いて思う。多分、もともとの私は、人の世話に明け暮れる共依存の状態に陥りやすいタイプ。もちろん病的だったとは思っていない。周囲を振り回すタイプの夫との相性でハマっただけ。

ところで、共依存に陥りやすいタイプとはどういう性質かと自己分析する。漠然と思うのは、私は自己主張がうすいということ。←今はブログでこうして主張を書きまくっているのに? と思われそうだけれど😅 幼いころから聞き分けが良く、おとなに頼ることも物をねだることも無かった。

 20歳くらいのころだったかな。初対面の人に見抜かれる印象的な経験をした。合コンに参加した時のこと。どういう話の流れだったかは覚えていない。私の隣に座った青年が、ある寓話を話し出した。

          

 ある所に、心優しい女の子がいました。とても良い子だったので、神様が言いました。「あなたはとても良い子だから、何でも願いをひとつ叶えてあげよう。望みを言ってみなさい」と。けれどもその女の子は、何を望めばいいのか思いつけませんでした。

 オチもはっきりとは思い出せない。とにかく何も願いを言わない(願いを持たない)女の子は神様を怒らせてしまい、死んでしまったのだったかな・・・・・

明らかに「君は何も考えていないよね」と言われたのだとわかった。ムッとしたけれど言い返せなかったのは、図星だったから。

 流されるように進学も就職もした私は、自分が何者かを考えずに生きた。何が一番好きで一番嫌いなのかもわからない。好きなものはあったけれど、嫌いなものを聞かれたら答えられなかったと思う。

ある時は同世代で料理好きな女性が「卵焼きって奥が深いんだよ♡」と語るのを聞き、私には語れることが無いなと落ち込んだ。小さなことなのに、その人が自分の世界を持っていることが羨ましかった。

そんなだったから、😞統一教会にも引っ張られたんだよね。

 少なくとも今の私は、好きなものも嫌いなものも答えられる。もし神様の方から「願いを叶えよう」と言われたら、家族の健康と経済と世界平和を願う。あと、本の出版! ひとつじゃ足りなかった💦

 改めて思い出す。顔も覚えていないけれど、初対面で私に寓話を聞かせたあの青年はすごいな。短時間の対話で見抜かれるほど、私は空っぽだったわけね。一体何を喋ってバレたのかな。

そう言えば相手グループは、どこかの大学の哲学研究部だったっけ。哲学好きだからだ。そういうわけかあ。