いつか愛せる

DVのその後のことなど

耐え難いほど残酷で不快な事件

 下記のニュースは非常に不快な内容を含むのでご注意ください。画像もあるようですが、私は自分のメンタル保護のため写真や動画は見ません。

《ハマスの音楽フェス奇襲》生存者が語り始めた凄惨な現場https://news.yahoo.co.jp/articles/0ce40d26e2d2637ac2444d0c1f46ca26a1af004f

このニュースが現実であってほしくはないけれど、事実だと想定して考えた。記者は下記のように書いている。

「そもそもこのような残虐な映像は人間が見てはいけないものであり、多くの人々の心に深い傷を残す可能性があるでしょう。--------中略---------

 また、残虐な戦争の映像を繰り返し見ているうちに、意図的に加工された映像世界の状況を現実のものとして受け入れてしまうという培養効果が生じる可能性があります。つまり、『この世界は暴力にあふれているというゆがんだ世界観を持ってしまい、自分ができることは何もない……』とある種の諦めモードに入り、傍観するだけの状態になってしまうことが危惧されます」

 

◆戦地で生きる人の精神

 戦争に参加した人間がしばしば精神に異常をきたす話は聞いたことがある。殺される恐怖に加え、人を殺さなくてはいけない日々が耐え難いのは当然。自然な状態では人間は人間を殺すようには出来ていない。

過酷な状況の軍人らが、現地で殺害や略奪やレイプ等を行う話も聞いたことはある。それを絶対に肯定はしないけれど、自らの精神を守るために自分を残虐な存在へと追い込んだのか?と想像くらいは出来る。

 でも、このニュースほど残酷な出来事を起こす心の作用は、不自然過ぎて思い付けない。人間の自然な心の動きではないと思う。会ったこともない人たちに、まるで尋常ではない憎しみでも持っているよう。

 

◆薬物や洗脳の可能性

 薬物で狂わされているのか。薬物を摂取したまま、目的を遂行する論理的な行動ができるのか。さらに、何か洗脳が行われているのか。多くのテロ事件が起きていた時期、子どもや若者を洗脳する手口もニュースになったのを思い出す。

あんな異常な虐殺を行わせるのはどんな洗脳だろう。例えば「ああいう場に集う人間は性的に逸脱した悪魔だ」「人間を守るために殺せ」という感じだろうか。

 仮にその洗脳や薬物から解放された時、あの惨劇を実行した人たちは現実を知ってどうなるのだろう。もし記憶があるなら、その記憶に一生苦しむに違いない。自殺者も出ると思う。彼ら以上に、操っている人間に私は怒りを感じる。

            

 

◆被害をうけた人に関する報道

 非常に不快なことがもうひとつ。殺された女性の名前や写真がずっと公開されているのはなぜ? 悲しみ苦しむ遺族に掲載許可でもとったの? 

 私は過去日本で起きた「女子高生コン⚪︎リート詰め殺人事件」を思い出して憤る。(検索に引っかかりたくないので一部伏せる。事件名が遺族の目に触れませんように)

若い女性が誘拐され虐待とレイプをうけ殺された上に、実名や写真がテレビにまでさらされた。当人と遺族に対して甚だしい個人情報の侵害であるだけでは済まない。

その名前や写真を、無関係な人間はどう見るだろう。記事のストーリーと写真を「映画やエロゲーの素材」のようには絶対に見ない···と言える人が、どれだけいるだろうか。

ああいう報道は、無関係な人間を二次加害に誘導する。だから見る人に自覚してほしい。本人や遺族にとって、そういう素材として扱われるのは、強烈な二次被害だ。私は普段は被害者·加害者という言葉が嫌いだけれど、あえて使う。そういう目で記事や写真を見るなら、その時のあなたは被害者を貶める「加害者」だと。