いつか愛せる

DVのその後のことなど

寒さで思い出す計画停電と石油ストーブ

 本格的に寒くなってまだ体が慣れない。この寒さで、3.11の後に経験した計画停電を思い出した。輪番停電とも呼ばれたっけ。

 

◆計画(輪番)停電 電力節約のため、区域を分けて1日に2時間ずつ順番に強制停電。私は地域の停電が2時間も続いた経験は初めて。駅も薄暗かったし、道路の信号が消えているのは怖かった。

夜の時間帯にあたる日は、料理もできないだろうと仕事帰りにコンビニへ。どこも品薄で買えたのはおにぎりと缶詰。2時間の間、自宅は寒くて真っ暗。夫がワンセグを使い、小さなニュース画面を懐中電灯のかわりにした。後にランタンを買ったけれど「いざとなったら近所の総合病院に行って暖をとろう」と話した。病院や駅には自家発電がある。

 

◆地域による不公平 都内に住むどこかのお偉いさんの鶴の一声で、東京23区は計画停電から除外されたと聞く。一番電力消費が多い地域をまるごと除外できるくらいだから、本当は足りていたはず。原発反対と言われないために国民を騙していませんか?

場所によって不公平感が大きかった。病院が停電で大変なのに道路をはさんだ向かいは停電無しで、パチンコ店が煌々と営業中だという話も聞いた。

          

◆義実家の暖房 私たちはまだ元気でも、義実家は暖房がエアコンしか無く寒さが心配だった。夫がネットで石油ストーブを探すと、早くも品薄で1万2千円した。これでひと安心かと思ったら、義母が言う。「ノンちゃんとお父さんが心配で怖くて使えないの」

確かに、愛猫ノンちゃんはストーブを知らず、ジャンプが得意だからダイブする可能性もある。義父も躓きそうで危ない。結局一度も使わず、後に数千円で売ったと思う。停電の寒い中、ノンちゃんはずっと不機嫌な顔で毛布にくるまっていたらしい。誰も風邪をひかなくて不幸中の幸い。2人と1匹が倒れたら目も当てられない。

              

◆私の実家の暖房 私の実家は23区内にあり停電を免れた。しかも普段からよく石油ストーブを使っていた。😓義実家と逆なら助かったのに。

とは言うものの、すでに私の実家も父の足どりが危うくなってから石油ストーブを使わない。でも今は長らく父が入院しているから、今年の冬はどうだろうか?

 石油ストーブは上にものを乗せられるのがいい。ヤカンや鍋を乗せて温めながら部屋を加湿できる。ポットは不要でいつでもお茶を入れられるし、煮込み料理にコンロが不要。

お餅や乾燥芋を焼いて食べるのも楽しみだったなあ。トースターで焼くより美味しい気がする。うん、暖房というより色々な使い方のできる炎製造機。