今日、ずっと気になっていた口の周りの肌荒れのため皮膚科に行きました。でも見つからず「つぶれたのかな」と諦めました。「やめるならホームページも消して」とつぶやいた私のミスが帰宅後に判明。場所の勘違いでした・・・やっぱり自力で治します。
またイラストとショートストーリーです。「私」と夫の住まいに船長が居候し、絵を描いているという設定です。毎度ですが私は彩色だけで絵は描いていません。
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船長は音楽好きです。我が家には夫のエレキギターがあり、船長は喜んで毎日チューニングから始めました。ギターを抱えてそのまま寝てしまうこともあります。夫から「ギターはぶつかると音が狂う」と言われていたので、私は気は気ではありません。
「船長、ギター片付けてから寝てください」
そんなある日。ギターを持った船長の手が滑ります。我が家で一番高価なギターが床に落ちて「ガン!」と音を立てました。ローステッドパインという美味しそうな名前の木材を使ったギターの 金属部分が当たり、床に傷がつきました。でも船長は床は無視して大慌てでギターをチェックします。
「壊れてないか? 傷ないか? 怒られるよ~」
幸いギターは壊れなかったものの、衝撃で塗装に小さな亀裂ができました。船長は知らんふりを決め込みましたが、夫はギターを手にするとすぐ僅かな亀裂に気づきます。カンが良いのも考えものです。
「何やってんだよ!気をつけろって言っただろうが!!」
船長はガマの油のように汗を滴らせて黙りこみ、夫の怒りのテンションが上がります。
「もういい! 出て行け!!」
さすがに追い出されはしませんでしたが、今後は安いギターしか触らない約束をさせられました。夫はあまり引きずらないタイプですが、船長には緊張が続いたようです。その夜に見たすごい夢の絵を描いてくれました。
炎を背負った怪獣が、口からも火を吐き船長を攻撃しています。船長も泣きながら応戦しています。
「もしかして、この怪獣は夫ですか・・・?」
「はい・・・」
夫は蹴りが得意ですが足が届いていません。これでは花いちもんめですね。
しばらく経つと、また船長があのローステッドパインのギターを弾いています。
「それ、触っていいって言われたのですか?」
楽器は音を出させてあげないとかえって傷んでしまうもの。チューニングはしていいと許可が出たそうです。