いつか愛せる

DVのその後のことなど

捨てなくなって良かった話

 職場の防災用備蓄品の入替作業をした。消費期限があるのは、ペットボトルの水、ライスクッキー、カロリーメイト等。これらを新しいものに入れ替える。

以前は、期限の過ぎた水はすべて社内で廃棄していた。これがもう、すっご~く手間がかかる。500mlのペットボトルが何百本か覚えていないけれど、段ボール箱20箱くらいはあったろうか。

まずメンバーを5~6人募り、排水路のある場所に台車に乗せたダンボールを運ぶ。

①台車から降ろして、カッターでダンボールのふたを切ってを開ける。

②ペットボトルの蓋を全部開ける(←素手でやると手の皮がすりむけてくる)

③水路に段ボールごと逆さまにして水を排出(←女性の腕力だと苦労する)

④カラになったペットボトルとダンボールをゴミとして回収(←これを繰り返すと腰痛になる)

         

 ところが何年か前から、期限が切れる前に寄付する方針に変わってきた。初めに出たのは海外の被災地に送る案。でも、残り1ヶ月ちょっとの賞味期限で海外に送ると、必要な人の手に渡るころ期限が来そうだし、送料も高い。で、その年は断念。

 それで最近は、期限の3~4ヶ月前に出すことになった。それも海外ではなく、国内の子ども食堂などに送られるらしい。

納入業者さんが、その期限が3~4ヶ月前に迫った水を引き取ってくれる。各フロアのロッカーを回って納入と搬出をしてくれるので、私たちの作業は格段に楽になった。

業者さんへの作業代がどれほど増えたか知らないけど、絶対にこの方がいい! 捨てるより誰かに飲んでもらう方がいい。メーカーの人だって、せっかく作った商品を捨てられたら悲しいよね。

 これはリデュースに近い気もするけど何と呼ぶのだろう? こういう動きが少しずつ洗練されていくのはいいなと思う。

 

 一方、ライスクッキーやカロリーメイトは社内で配布する。「期限:今月いっぱい。ご自由にどうぞ」と紙を貼って社内伝言板で通知すれば、3時のおやつや残業の共に持って行ってくれる。私は作業を請け負うおかげでいつも多めにもらえる。

 ダンボールをあけて長机にライスクッキーを並べていると、「いいですかぁ?」と引取り手が現れるので「どうぞ~早い者勝ちですよ」と言うと「ありがとうございます

私が寄付したわけでもないのにお礼を言われるのも、役得かも知れない。水と違ってそんなに重くないので、手で持っても腰痛にならない。

 あ、でも今日また小さく負傷した。カッターナイフを持ち歩くのを忘れて、手で段ボール箱を開けたから。人差し指の爪の先が2枚に割れた・・・伸ばしていないのに、すぐ割れる薄くて根性の無い爪なもので。