以前、何か思考中に別世界へ飛んでしまう私の脳の癖について書いた。時には連想ゲームのような飛び方もする。例えば。
通勤途中の駅で劇団四季「ライオンキング」のポスターを見た後。頭の中で、ある曲がぐるぐる回り始める。し~んぱい ないさ~~~ ではない。
うわ~お わ~お わ~お わ~ うわ~お わ~お わ~お わ~ ♪
輝く たてがみ 火を呼ぶ 稲妻 嵐に 胸はる 白い獅子 レオ~
そう「ジャングル大帝レオ」のテーマ曲。しかもアニメ放送時の歌ではなく、もっと昔にソノシートで聞いて覚えた歌。日本の大人なら誰でもご存じ、明らかにライオンキングの元になっている手塚治虫作品。
私がライオンキングの舞台をまだ観ていないせいでこうなるのかな。小声で「し~ろい獅子~レオ~♪」と口ずさみながら職場に着く。
あれ? なんでこの曲歌ってるのかなと考えても、なかなかライオンキングのポスターまで遡れない。視覚から入った情報を、無意識にひとひねりするから。
最近また似た現象が起きた。J事務所の騒ぎから私の脳が引っ張り出したのは、映画監督ビスコンティと元絶世の美少年のビョルン・アンドレセン。
このビョルン・アンドレセンが有名になった時、大勢の大人から性被害をうけたことも最近公表された。(彼の境遇は本当に痛ましい。被害を公表してまた映画に出られたと知ってホッとした。彼に加害を行った人間たちはすでにこの世に居ないと思われる)
私の脳みそはさらに枝を伸ばして記憶を引っ張り出す。ビョルン・アンドレセンと言えば、池田理代子先生が「オスカルのモデル」だと言及している。もちろん容姿のこと。
それで私はすぐに、あるシーンのオスカルの顔を思い出す。
若き日のオスカルが、アンドレを伴って貴族は絶対に行かないような下町の酒場へ行き、機嫌悪くやけ酒を飲んでいる。そこに居た酔っ払いたちが、絡みながらもオスカルの美貌に驚く。
「ゼウスもよだれをたらしそうな白皙の美青年!」「ナルシスでもこうはきれいな顔をしていなかったろうぜ!」酒場でゴロ巻いている人にしては学がありそうなセリフ。
その時、不機嫌そうな視線を向けるオスカルのこのカット。まさに日本でもよく見かけた商材らしいビョルン・アンドレセンの写真・・・ ギリシャ彫刻のような美貌に、刺すように鋭い流し目が・・・そっくり。
この年ごろの彼に、実写でオスカルの子ども時代を演じてみてほしい。(ハリウッド版ベルばらのオスカルの子ども時代は、かわいいソバカス顔の普通の女の子だった)
もう、ふたつの顔が並んで私の頭に張り付いているので、ここにも並べて貼った。
オスカルの方は私の古いガラケーで撮ったので、画質に難がありすみません。似ていますよね? 理代子先生はあの写真をイメージしてこのカットを描いた! と私は宣言したい。
あの酔っ払いたちのセリフも、ビョルン・アンドレセンに向けられたと想像すれば、イメージにぴったり。その表現が、オスカルの美貌をさらに際立たせたと思う。
異論は認めますが、私の確信は変わりません。「もっと似ているのはこっちのカットだ!」というご意見なら🥰共有歓迎します。