いつか愛せる

DVのその後のことなど

中学生とネットの誹謗中傷を考える話

 中学校の授業でネット中傷を考える、すごくいい内容だと思ったのでご紹介。ネットだけでなく、コミュニケーションについて若いうちから考えれば、世の中は大きく変わると思う。いじめも虐待もDVも、犯罪そのものが減る🤔きっと。

【開成中学の特別授業】「加害者になるな」「他人事のように考えるな」ネットの誹謗中傷について、子どもたちに伝えたいこと

https://mi-mollet.com/articles/-/44649?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=relatedLink

           

 

<道具としてのネットの問題>

  • いつでも届く。スマホなら誹謗中傷を持ち歩くということ。
  • 匿名、大量、相手の目的がわからない。

<手軽な加害と深刻な被害>

  • 誹謗中傷はスープに入ったハエ。一つでもあればスープを飲む気になれない。
  • 命を落とすまで追い詰める暴言をいとも軽く書く、他者の痛みに対する想像力の欠如

<人間の側の問題>

  • 他者とコミュニケーションをとりたい欲求は、一時的欲求(本能的欲求)と二次的欲求(物欲や支配欲や承認欲求など)の双方にかかわる。安全な場所から安易にコミュニケーション欲求を充足でき、危険になったらそく撤退できるのがネットの書き込み。
  • 炎上に参加すると仲間に入った気になる。乗り遅れちゃヤバイ。
  • 自分を高めるのは本来は難しい。人をおとしめ優位になったと感じることで満たされる上に「正義を行使した」という高揚感。
  • アイデンティティに悩み始める中学生時代はモラトリアム(猶予期間)。社会にどう関わっていくかの決定を猶予され、時間だけはある。ネットはそこを突いてくる危険な装置。

この授業をした先生の切なる思いがこちら↓

 君が今想像しているのと比べものにならないぐらいの実現感のなさとか、他者からの排斥、集団への帰属感の薄さが、これからの人生で君に訪れるかもしれない。想像を絶するようなものが、だよ。
そのときに、それでも自分はネットに逃げこんだりしない、ネット中傷などしない、大丈夫、という君たちであってほしいわけよ。

 今まさにそういう苦しい状況にいるおとなにも、語りかけたい言葉だと思った。大丈夫とまでは言えない辛さの中でも、乗り越えてほしいと。

 私は多分、大丈夫。別の逃げ方をする可能性はあるけれど、少なくともネットの中傷で自分が楽になるとは考えない。だって他者を攻撃することそのものを、私は「怖い」と感じるタチだから。(やられた場合は反撃するかも知れないけど)

それも一種の想像力かなあ。あ、私は加害側より被害側の心境が想像しやすい・・・