いつか愛せる

DVのその後のことなど

防犯のために持ち歩くお守りの話

 防犯と見守りとお守りの3つの機能を持つ商品のニュースを見た。通常の防犯アイテムは基本的にカバンに入れて持ち運ぶが、追われている最中にカバンの中を探したりスマホのアプリを立ち上げたりする暇はない。カバンを振ることで防犯ブザーが作動し周囲に知らせる他、GPSが起動し緊急連絡先にSOSと位置情報を発信できる。普段は大切なものを入れてお守りとして持ち歩ける。

原点は自らの性被害。「スマートお守り」が変える、課題だらけの日本の防犯

https://news.yahoo.co.jp/articles/9c4414f5683f2e9c45db1acee1bf817396ae1083

(タイトルにある通り、開発者は自らも性暴力の被害経験をもつ女性。

ちょうど少し前に「性加害」「性暴力」「性虐待」など言葉の使い分けについて記事を書いた通り、タイトルにある「性被害」だと軟らかい印象になる。でもこの商品の性質からして、避けようとしているのはかなり危険な性犯罪。とはいえ、タイトルではこれが妥当かもと悩ましく思う)↓

 私も、夫が100均で買ってきてくれた防犯ブザーをカバンにつけたことはあるけれど、使わないうちに電池が切れてやめた。スタンガンやスプレーは怖くて持てない。相手に奪われる恐れもある。

この「スマートお守り」は高機能だから高そうだけれど、昔からあれば良かったのにと思う。ホテルのルームサービスを行う従業員や訪問医療などで使われているそうで、それはすごく安心できそう。           

 もし私が10代や20代のころにこれがあったら、どう活用できたかな。(思い出すと少々ことば遣いが悪くなるかも、失礼をば💦)

                

 満員電車の痴漢対策には、ブザーはうるさくて周囲に迷惑。信号待ちなどの時に後ろからお尻にさわってきた痴漢にも、すぐ逃げられるから不向き。特に自転車で通りすぎる瞬間にさわって行った痴漢には、どうしようもない。

 学校帰りの私の後を、ぶつぶつ呟きながらつけてきた変態の場合、本当に危険を感じれば家族に位置情報を伝えられたかな。(わざと方向転換したら追い払えたけど)

 危うく通り魔になりそうな奴がいたのも思い出した。人につけられるのがトラウマになった私は、後ろに人がいるのが嫌で振り返る癖がついていた。

ある時、かなり近付かれたのを感じて振り返った。相手は驚いた様子で、いきなり私の口を塞いだ。私は塞がれている手の指にかみつきながら、小さめだけど悲鳴をあげた。相手はすぐ走って逃げ、私は腰が抜けた状態で走れず😨ずっと同じスピードで歩き続けて帰宅した。ちなみに全部実家の近所の住宅街で、明るい時間帯にあった出来事。

 ああいう時も、家族に位置情報は伝えられたはず。防ぐことにはならなくても精神的なお守りになるし、最悪の状況に進むことを避けられそう。これ欲しかったなあ···

 内容とは関係ないけれど、開発者が経営大学院で教わった言葉がいとてもいい。「天命とは、利己と利他が重なるところにある」とのこと。うん、天命に気付けた人は幸せ。ブログも「誰かの役に立てば」という思いで書いている人が、とても多いよね。自分のやりたいことで、かつ誰かの役に立つことをしたい。