いつか愛せる

DVのその後のことなど

ニュースより「人は変われる」

 昨日のニュースより。刑務所の中の求人誌「Chance!!」編集長 三宅晶子さんを取り上げています。

刑務所の中にチャンスをつくるーー受刑者向け求人誌が立ち向かう現実と願い

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6c9f390e6caece816073eddb3b870e247849ccd2

 

◆受刑者向け求人誌の現実 刑務所に再入所する者の7割が無職。満期出所者の2人に1人が再犯。編集長の三宅さんの主な収入は納棺の仕事で得ている=経営が成り立たない。求人誌は無料配布されていて、これまでに366人の内定を支援したそうです。

◆存在をお祝いし続ける 上記のような活動は、対外的にはボランティアと言われます。でも三宅さんはそういうつもりではないご様子。特定の少女との出会いが彼女の活動を支えています。その少女の「存在をお祝いし続ける」ことが、活動を続けられる大きな理由だとわかりました。

人を動かす力になるのは、やはり実体験による個人との関わりなのでしょう。少なくとも私は、理念や理想といった頭の中のもののためだけでは動けません。

◆三宅さんの印象的な言葉 「人は目の前に起きていないことを想像するのは難しい」「彼らと同じ立場で育っても犯罪を犯さずにいられるのか?」「自分が犯罪者にならないでいられた環境に感謝する」「スタート(生まれたときの境遇)が圧倒的に違う」「犯罪に対して大きな怒りが湧く時には、私は今感謝できているだろうか?と立ち返る」

→三宅さんという方が、犯罪を強く憎みながらも「犯罪」とその「人」を分けて捉える姿勢がわかります。

           

 以下は私がこのニュースに関心をもった理由です。

◆「人は変われる」と信じる。 このニュースが目についたのは、かつて私自身が主張していたのと同じことが書かれていたからです。自分のサイトを作り掲示板で自助をしていたころ、私は何度も「人は変われる」と書いていました。それはDVを経た自分がすでに被害者ではないこと、夫がすでに加害者ではないことから来ていました。ただ同時に「変わるのは命懸け」くらいに大変だということも書いていました。「すでに自分は生まれ変わった」と宣言する人に限って、怪しい印象を持ったからです。

◆加害側になった人は過去に何らかの被害をうけた人 この言葉も、かつて私が感じたことと同じでした。加害行為の擁護をするつもりはありませんし、私の夫は被虐待児だったわけではありません。それでも多くの当事者(被害、加害を問わず)とやり取りしたり、本で情報を得るうちにそう理解しました。自分がうけた痛みを癒したりうまく乗り越えられなかった人が、逆の立場に回ることがあると。

だからなおさら、私は自分の痛みから回復したいと思いました。誰かを攻撃する者にも、これ以上自分自身を傷つける者にもなりたくなかった。何より自分が楽になりたかったからです。

 この三宅さんの真似は到底できないし、それは私の役割ではありません。でもエネルギーは真似たいです。活力がほしいです! このところ書くエネルギーも足りな気味なもので・・・💦