いつか愛せる

DVのその後のことなど

教会でのクリスマスの思い出

 十年くらい前まで、クリスマスは教会で過ごしていた。教会に戻りたいとは思わないけれど、クリスマス礼拝とパーティは楽しかった。

 お客様を呼ぶには最高のイベントなので、私も夫も自分の両親や友人を招待した。礼拝は来客に合わせてクリスマスに因んだメッセージが語られる。歌も通常の賛美曲だけでなく、よく知られたクリスマスソングも歌う。そもそも「きよしこの夜」や「もろびとこぞりて」は聖歌そのもの。

 そして礼拝後に楽しいパーティが始まる。女性たちは(一部男性も)前日からご馳走の準備に勤しんだ。それぞれが得意な料理を山のように持ち寄るのがお決まり。

私は料理に自信がなかったので、はじめは無難なおにぎりかサンドイッチを担当していた。料理の腕は不要だけれど、朝から一升のご飯を炊いて握るのはかなり大変。しかも重い。

そのうち「前日に用意できるものなら当日楽だ」と考えて、スイートポテトなどにした。

                 

 当日集まったご馳走の数々は、3つの部屋にわけて置かれた。最初の部屋には「主食」、二番目は「おかず」、三番目に「デザート」

外国人の教会員も多いので、様々な国の料理がずらっと並ぶ姿は壮観! 見るだけでワクワクした。並べながら「これはゲットしたい!」と置いてある場所を覚えておいたりする。

 でも一番先にお料理の部屋に入るのは、まずは敬意を評して年配の方々。次にお子さん連れの女性たち。私も夫もどうしても後の方になる。時には主食を取るのを後回しにして真っ先にデザート部屋へ向かい、目当ての手作りケーキをゲットする。

 そう言えば、初めて参加した若夫婦が微笑ましく喧嘩していた。主食の部屋でいっぱい取りすぎて食べきれない海外出身の夫さんに「だから最初に取りすぎちゃダメって言ったでしょう!」とたしなめる日本人の妻さん。

 

 お腹いっぱい食べると、舞台で寸劇や歌やゲームが始まる。中高年女性のフラダンスによる賛美もあったなあ。

 私も劇に参加した年があった。なぜか天使の役にぶつぶつ「ビジュアル的に合う人がいっぱいいるじゃない」と愚痴りながら。(10代の白人女性とか、衣装を着せてみたかった)

でも劇が終わってその格好のまま子どもたちにお菓子を配っていたら、おずおず近寄ってくる子がいて。「まさか、まだ天使だと思われている・・・・・?」子どもってどれだけ純粋なんだ!

 

 あ、思い出した。教会のクリスマスにさぶろうさんをご招待したことがあったなあ。

リアルに会うのは初めてでこちらも緊張したけれど、手作りの料理を食べただけでなくいっぱい持ち帰ってもらった。今ごろ天国でどうしているかなあ・・・

さぶろうさんについてはこちらをどうぞ。

manaasami.hatenablog.com