いつか愛せる

DVのその後のことなど

介護と実家の話

無くなる家からもらわれて行った竹

義実家売却の契約が済んで、片付けていた時期のこと。 私は疲れていよいよ「どうしたらいいんだろう」と感じていた。夫は義母の余命宣告からせっかく10年以上もやめていたアルコールを再開させてしまい、さらに具合が悪い。 そう言えば、結婚した数年後に…

結局は何を書きたいのか

過去の記録を読みながら介護の話を書くことに疲れちゃった。ちょっと書き方を変えたくて考える。 初めは義両親について印象に残っていることを、記憶だけで書いた。でも興味をもってくださる方があると知り、途中からは過去に書いたメモを見ている。時系列で…

義実家売却契約は完了、でもまだ忙しい

土曜日に無事、契約書を交わして義実家は不動産屋さんに売却した。でもその後も休む暇はなく、月末に家を引き渡すまでに全てを片付けつつ、義父が施設に入る準備もある。 <日曜日> 一日くらいは休もうかと思ったけれど、やはりベッド周りを片付けに義実家…

義母の説得と義実家の売却契約

いよいよ義実家売却のため、名義人である義母の意思確認の日になった。 司法書士が病院に来てくれるのはありがたい。しかも義母の余命宣告で時間がないので、同時に契約も出来るよう不動産屋さんを連れて来てくれると言う。 話はこちら ↓ の続き 待ち合わせ…

介護のスケジュール調整で混乱する日々

私は義両親と同居したことは無いので、介護の苦労の一端しか知らない。ただ仕事と両立させる苦労はわかる。元々軽い立場で助かったけれど、役職にあるような人なら左遷されたかも? ある一日の記録から、特に電話要件の多かった日のこと。かかわる人が多くな…

介護は複数プロジェクトの同時進行

義実家を売却した年の日記もどきのメモは、内容がゴチャゴチャで訳が分からない。対応することが雑多で日々振り回されていた様子。今の目線でまとめると、この時期の義実家に関連する項目だけでこんな感じだろうか。誰かプロジェクト管理してほしかった! <…

ペットを天に送る時

ペット忌引きを導入した企業のニュースがあった。ペット1種類につき年に一度、最大5日の休暇をとれるとのこと。有給にすることの是非はともかく(←こういうのは悪用する人が出るから)方向性としてはうらやましい。 思い出すなあ。結婚した数年後に、夫が…

やっと義母の印鑑証明取得

義実家売却のため義母名義の印鑑証明を取ろうとして役所に断られた、その後のお話。2018年7月のことで、この話の続き↓ 仕事を休みたくないので、また土曜日に分局へ行く。その日は朝から頭痛で多分クーラー病だけれど、時間がないので休んでいられず。 自動…

義実家があった場所の桜

今週のお題に参加。今日はぎりぎり桜の見ごろに間に合ったお花見日和。久しぶりに夫の実家があった場所でお花見した。夫と一緒に外出したのはほぼ3ヶ月ぶり。今年の1月にアテロームっぽいものを切除するため病院へ行って以来。 少し風もあって桜吹雪がみご…

実家売却の進捗と不穏な夫の高笑い

家屋の名義人である義母の了承を得ていないものの、義実家売却の話は進んでいた。もしあの親切な司法書士さんと知り合わなければどうなっていたことか。 この話の続きです。↓ manaasami.hatenablog.com 通常の土地の売却は、先に家屋を取り壊してきれいに整…

委任状が書けない

義母の余命宣告の後、義父の入居先を探しながら、同時に義実家を売却するために動いていた。まず自治体の無料法律相談に行った話がこちら↓ 何とか後見人を依頼することなく売却する方法を引き出したかった。 manaasami.hatenablog.com 運良く親切な司法書士…

義父のための施設見学

義父が入居する施設の下見に行ったこと。これは義母がやんわりと余命宣告された翌週だった。ずっと自宅療養状態だった夫が義母のために病院に行った。それがきっかけになったのか少し外出できるようになり、一緒に施設見学にいくことができた。7月の暑い日だ…

義母の余命宣告(2018年7月ごろの話)

義母は私たちが声をかけても反応しないほど具合が悪くなった。好物のうなぎとメンチカツを少量ずつ持って行ったけれど、食べるどころではなかった。疲労骨折して痛がっていたのにレントゲンでは見つけてもらえず、病院に失望もしていたと思う。 私は病院の相…

介護の続き(2018年6月ごろの話)

義父が義母と同じ病院にいるころの話の続き。 <義父の様子> ・義母を連れて行っても眠そうで反応がにぶい。 ・拘束されているので筋肉が衰えないか心配。リハビリの計画書に期待してサインした。 ・要介護認定やり直しの結果が届いて「要介護4」になった…

介護タクシーのYさん

久しぶりに介護の続き。義父が車椅子で玄関の階段から落ち、念のため入院検査した翌日のこと。前回の話は下記。 義父の運命が動いた日 ↓ https://manaasami.hatenablog.com/entry/2023/03/04/170000 あいかわらず仕事中も電話はかかってくる。一日中、ケアマ…

介護あるあるなジレンマ 

介護にありがちかも知れないジレンマを思い出した。 身内には出来るだけ長く自立していてほしいと願う。でも要介護認定の数字は上がってほしい。つまり、自立度が低いと判断されてほしいという矛盾。 なぜなら、数字が上がるほど介護保険の使用限度額が上が…

介護のグループに参加

介護がテーマのグループを見つけたので、今日から参加することにした。 本当は私がブログを始めた目的は、20年ほど前に経験した「ドメスティック·バイオレンスからの回復」を書くため。でも段々介護の記事の方が増えてきたので、介護カテゴリのみ参加させて…

義父の運命が動いた日

次の週も変わらず「疲れました。神様助けてください」と呟きながら過ごしていた。運命が動いたのはある月曜日。朝から大阪の一部で震度6になる地震があった日だ。義父の通院日だったが、仕事中は忙しくて忘れていた。 知らない番号から電話があると出たくは…

本当は自宅にいることが幸せ

義父が自宅にいた最後の1ヶ月の始まり ↓ の続き。 https://manaasami.hatenablog.com/entry/2023/02/25/174028 <土曜日> ・AMは私が喘息でかかっている呼吸器内科へ。当時は混んでいて21人待ち。 ・PMは義父のところへ行き、次回通院の準備と部屋の片付け…

目的と手段を取り違えない

介護ネタが続いたのでたまには「DVからの回復」の話。20年以上前に本を出して同名のサイトを運営していたころのこと。(出版社の廃業のため書籍はすでに絶版) DVに悩む方からしばしば相談メールをいただいた。20年前なのでスマホは存在せず、パソコンを…

義実家への郷愁なのか?

このところ2018年春ごろの記録を見て介護のことを書いているけれど、記録していなかった自分の気持ちを思い出した。 いつごろからだろう。義実家の売却のために動き始めたころからか、私は少しずつ喪失感を感じていた。あと少しであの家は無くなってしまうの…

義父が自宅にいた最後の1ヶ月の始まり

義母のお見舞いに行った日曜日の翌日からもバタバタし通しだった。 <月曜日> ・出勤前に義母のコルセット代を振り込み、領収書をもらって返金の手続きに使う。 ・ケアマネから電話あり。義父がほとんど動けないので義母のポータブルトイレを義父の部屋に移…

義母は退院できるのか

義父の介護ベッドを入れた翌土曜日からの話。私自身の体調も良くはないけれど、義実家へは行った。 (前回の話はこちら)義父の介護ベッド納入↓ https://manaasami.hatenablog.com/entry/2023/02/20/232140 義父はぐっすり眠っていたので起こさず。このころ…

ノンちゃんの誕生日

昨日、2月22日は猫の日。そして偶然ではあるけれど、今は亡き義実家の愛猫ノンちゃんの誕生日だった。カメラを嫌ったのであまり可愛い写真が残っていない。 折れ耳スコティッシュフォールドで耳が極端に小さく、時にはミミズクのようで、時にはカワウソのよ…

義父の介護ベッド納入

義父が退院した2日後に介護ベッドの納品。でも急だったので、実はベッドを置くスペースが無い。ものが非常に多い家だった。 私が手を引き気味にしていたためだろうか。何とケアマネさんとヘルパーさんが協力して、急遽数々の家具類を動かし場所をつくってく…

義両親の退院の計画

義父が足の指の切断手術から1週間後に退院が決まる。まずは退院当日のヘルパーさんのスケジュール調整とお金の管理。 義父がひとりで家にいる心配はいろいろあったが、私が入院前から特に気になっていたのはふたつ。ひとつは朝の薬を飲み忘れることで、誰か…

義父が指の切断をした日のこと

以前に、義父の足の指切断の話を記憶だけで書いたのが下記。 義父の足の指切断の話 ↓ https://manaasami.hatenablog.com/entry/2022/12/06/200000 当日の記録を見ると、病院でも私はスケジュール調整でバタバタしまくっていた。義父が退院する際にヘルパーさ…

義実家と距離をとるチャレンジ⑤

この週はどうにも義実家と距離をとりようがなかった。 <日曜日>トイレが溢れる 午後は雨の予報だったが荷物が多いので、帰りはカッパを着る覚悟で自転車にする。支度しているときにヘルパーさんから電話。義母が使っているポータブルトイレの中身を捨てよ…

義実家と距離をとるチャレンジ④

2018年のゴールデンウイークに、夫が義母と電話で話している最中に吐いてしまった話の続き。 しばらくして夫の吐き気と冷や汗は治ってきたので、心配しているに違いない義母に電話で報告。 でもその後は下痢。薬を飲んでもまた吐くし手も震えていた。夫が眠…

義実家と距離をとるチャレンジ③

2018年のゴールデンウィーク前半の夜、夫の具合がまたひどく悪くなった。翌日の5月1日は出勤日だけれど休んで家にいることにした。買い出しも近所で済ませ一日中家にいた。 どうも消化の悪いものや添加物の多いものを食べると吐いてしまうようで、シンプルな…