いつか愛せる

DVのその後のことなど

ドメスティックバイオレンスからの回復

とにかく書かなきゃ本にならない

漠然と「本の続きを出したい」と言っても、原稿はまだ出来ていない。ブログに下書きのような文章を80本以上UPしただけ。 でもおかげで書きたい事がはっきりして、当初考えていたより盛りだくさんになってきた。やっぱり私は、頭の中だけでは理論や文章の組み…

望みを言えない女の子

共依存の記事を書いて思う。多分、もともとの私は、人の世話に明け暮れる共依存の状態に陥りやすいタイプ。もちろん病的だったとは思っていない。周囲を振り回すタイプの夫との相性でハマっただけ。 ところで、共依存に陥りやすいタイプとはどういう性質かと…

論文から共依存⑤第三者にはわからない

昨日の記事を読み返して気付いたことを書いてみる。小西さんは論文内で、私が「シェルターを勧められたが受け入れることができなかった」と書いている。 うん、支援や研究をする立場からはそうなるよね。シェルターへ逃げることが正しいのにそれに従えなかっ…

論文から共依存④肯定的な要素?

小西真理子さんの論文から、共依存について考える話の続き。前回の記事はこちら。 論文の全文はこちら↓「共依存」再考―フェミニズムによる批判の検討― https://www.jstage.jst.go.jp/article/rinrigakukenkyu/45/0/45_123/_pdf/-char/ja 今回は論文の中のこ…

小旅行の報告

無事に31年ぶりの旅行を終えて帰宅しました。ブログは完全にお休みしました。向こうで更新するつもりだったのに 夫がノートPCを持っていく予定でしたが、日曜日は大雨☔️だったんですよね。傘もあるし、PCを持つのは諦めました。どうやって駅まで行く?と、雨…

論文から共依存③「愛の関係性」?

昨日の記事は書いている途中で息切れしてしまったので、本日続きにチャレンジ。初めてお読みくださる方は是非、10月10日の記事からどうぞ。 昨日はこう書いた。↓ 論文では私が守ろうとしたものを「愛の関係性」と表現してくださった。確かにそれは私にとって…

論文から共依存②私が守ったもの?

「共依存」再考―フェミニズムによる批判の検討―という論文に取り上げてくださったうちの最後の6行、私の過去についての解釈を、私自身が考える。 論文からの引用が青文字。(若干ですがDV時代のことも書いたので当事者の方が読む際にはご注意ください。共依…

論文から共依存を考える①

論文(10年前のものだけど)の内容を理解するためにも、要点をまとめてみる。ズレがあったらご免なさい 論文のタイトルは「共依存」再考―フェミニズムによる批判の検討― https://www.jstage.jst.go.jp/article/rinrigakukenkyu/45/0/45_123/_pdf/-char/ja 上…

「共依存」再考に使ってもらえていた

なんと10年も前に、自分の著書が論文で引用されていたのを見つけた! 驚くやら有難いやら··· 書いたのは共依存について複数の著書をもつ研究者、小西真理子さん。大学院の准教授をされているらしい。論文のタイトルは「共依存」再考―フェミニズムによる批判…

災いが呼んだテレワークは私の益だった

コロナ禍に入って以来、週3日出社で2日はテレワークをしている。おかげで2日続けて出社することが無く、1日出れば翌日は家にいられる。そのリズムにすっかり慣れてしまった。 それが会社行事のため2週に渡って3日連続出社をしたら、きっつ~い 体力だけ…

羨ましいけど妬まない

昨日の続きを考えた。羨ましいという素直な感情が変化して心を病ませないためには、どうすればいい? 私は昨日「DVで失って取り戻せていないものはたくさんある。でも代わりに得たものもたくさんある。だからもうとっくに私はこれでいい。」と書いた。 そ…

「羨ましい」という言葉

どこかで聞いた「羨ましいは恨むと同じ」と。そうなの? ネガティブなだけの言葉かなあ。羨ましい、の意味は「他人の能力や状態をみて、自分もそうありたいと願うさま。また、他人をねたましく思うさま。」前半の意味なら向上心やモチベーションになりそう。…

心が綺麗とはどういうこと?

過去の記事を読み返して考えた。私は自分がひどく傷ついた後に、精神も汚れてしまったと思ったことが書いてある。それまで持ったことのない怒り、恨み、憎しみ、軽蔑etc.を感じたから。こんな目に遭わなければ、私は真っ白とはいえないまでもドロドロではな…

当事者と部外者の隔たりの大きさ

性被害をうけた人の心の反応は性別も年齢も無関係だと、ニュースを見て実感。 ジャニーズ性加害問題 望月衣塑子氏の質問に…被害者の妻ピシャリ「死にたいくらいに苦しいんだって!」 https://news.yahoo.co.jp/articles/0374a3955cd279a69a5dceff494862c9105…

「人生めちゃくちゃ」と言われたくない

J事務所に関するニュースが続く。「再発防止特別チーム」は前社長による性加害を認定し、現社長の辞任など再発防止策を提言したらしい。それは本当に良かった。 以前にこの件について書いた記事はこちら ↓ 上の記事の中で書いた、私と夫の知人(←もう長らく…

書きたいので書きます「DVからの回復」

2日続けて和やかな話題を書きましたが、その前に「DVからの回復」の話題をもっと本格的に書こうと決めて「人を否定することが嫌い」など数本をUPしました。 書いてやはりそれらの記事は「私っぽいな」と感じました。もちろん他の記事も、どれも私の意志…

続4「赦しに興味はないですか?」ゆるす難しさ

多分、世界中の哲学者や神学者やメンタル系の専門家が、昔から取り組んでいる課題。私も20年ぶりくらいで「ゆるし」について考える。素人が追求したって別にいいよね。知識がなくても経験はある。臨床例を知っているというより本人だから、堂々とサンプル化…

「人は変われる」ことを思い出した

自分の原点を思い出した一昨日(7月4日)の記事の続き。「人を否定することが嫌い」の他にもうひとつ、かつて私がよく書いていたのは「人は変われる」ということだった。ただし命懸けになるほど本気なら、という条件つき。 「人は変わらない」という決めつけ…

人を否定することが嫌い

自分の原点のようなことを思い出したので書いてみる。私は「人が人を否定することが嫌い」。それは20年以上前に自分の書籍にも書いたし、ホームページを運営していたときにも何度も書いた。文庫本の該当ページのコピー↓ せっかく思い出したからこれ、プロフ…

今後もブログに書きたいこと

はてなを使ってブログを始めて10か月。まだまだわからないことだらけ。 「このブログについて」をクリックすると確認できる読者さんって、100名を超えると超えた分は表示されなくなる仕様なんですかね? 以前は登録してくださった順番に、全員のアイコンが並…

最強のため息を吐いたときのこと

昨日、転院をドタキャンしたときの話を書いて考えた。メンタルが非常事態の人からは、尋常ではない何か(オーラというやつだろうか)が発散されるんだなと。そして敏感な人は、すぐそれを察して対応するということも。 まだDV渦中のころだから25年くらい前…

最大の土壇場キャンセル

2018年9月13日は、義母が療養型の病院へ転院する予定の日だった。ずっと夫の具合は悪く、日によって私はそばを離れられず介護ベッドの返却にも行けなかった。 この記事 ↓ そしてまた義母の転院日も、夫の体調は最悪だった。どうすればいい? 義母の転院には…

続3「赦しに興味はないですか?」ゆるす目的

私がDV経験の後に夫をゆるしたいと願ったのは、高尚な思いではなく自分のために他ならない。ただ当時は教会に通っていたから、ゆるすのが「常識」のような思い込みもあったかな。 とにかく私は楽になりたかった。それに加えて、人を憎んだり恨んでいる人間…

義父の施設入所を途中で投げ出す

義父と義母の最後の対面を終え、義父の病室へ戻ってから介護タクシーで出発する。まずは義実家へよる。持って行かねばならない荷物がたくさんある。 義父が自分の家を見るのもこの機会が最後だ。ただゆっくりさせてあげる余裕はない。 「最後だからお家を見…

義両親と夫と自分の命の重さ

義父が入る予定の施設の人と面談した日。 当時の記録は私にとっての事件が多過ぎて話が飛びまくり、介護に関する出来事だけを拾うのが難しい。私は何度も失敗したり体がおかしくなったりしたけれど、それは当然で。むしろ乗り越えられたことが奇跡だと感じる…

満員電車の不可抗力は認めます

探したわけではないのにたまたま今日も見つけてしまった、性犯罪ネタのニュース。ちょうどいいから続ける。 性暴力加害者の男が語る「性欲が抑えきれなくて……」の嘘 性欲の問題に矮小化しようとする捜査機関の問題点〈dot.〉 https://news.yahoo.co.jp/artic…

続2「赦しに興味はないですか?」

「痴漢抑止バッジ」なるものがあるらしい。いいなこれ。かつて毎日通学時に悩まされた身には喜ばしい時代の流れ。 痴漢抑止バッジ、炎上したその後 応援も寄付も増え配布無料に ↓ https://news.yahoo.co.jp/articles/5bb003e14659ab00856a69c04be96c6e250435…

住人のいない夫の実家に泊まった日

主治医と相談して義母の居場所を「積極的な治療を行わない療養型の病院」へ移すと決めた日の帰り、夫の実家に寄った。もう家の名義は変更済だけど、不動産屋さんに明け渡す月末まで猶予があった。まだ義両親の介護ベッドは返却していないし、必要な物を探す…

続「赦しに興味はないですか?」

「赦しに興味はないですか?」に載せた、私が17年前に書いたメールの一部について。いつもは常体で書いていますが、何となく今回は敬体で書きます。 赦しに興味をもつのはクリスチャンくらいかと思ったので、意外に読んでいただけて喜んでいます。特にわかり…

武士になり仕事人になる

ある日の私の言動が夫のツボにハマったらしく、繰り返し思い出し笑いをされている。 私の出社時、夫はいつも玄関まで来て見送ってくれる。 (昔はそうじゃなかった。私がいくら「行ってきます」と言っても無視された歴史はある。だからこそ今は見送ってくれ…